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【子育て】パパサロンは家族の愛があふれる場所だった

「2月はパパ同士のお話会をするので来てくださいね!」

児童センターの職員さんが声をかけてくれたのは1月のことだった。毎月1回、父子を対象としたイベントが開催されている。1月は節分が近いということもあって鬼のお面づくりが企画されていたが、先着20組限定になっていて、僕が到着したときには満員のため受付を終了していた。そして次回はパパ同士のお話会ということらしい。パパ同士のお話会かぁ。攻めてるな!と思った。

男性なら分かってくれるだろうが、大半の男性は女性に比べて会話が苦手ではないかと僕は思っている。女性みたいにママ友、カフェ友のような横のつながりをつくることも苦手だ。男性の人間関係は仕事関係がほとんどで、例えば同僚とゴルフに行くとなれば会話も弾むかもしれないが、同じ目的もないのにただ一緒にいる友人がいる男性は稀だろう。

よって、男性は「パパが集まるから参加したい」とはなりにくいのかなぁと思っている。私も例にもれず「参加しにくいイベントだなぁ」と思っていた。(なら行かなければよいのだが。笑)けれども、1年間の育休も終盤だし、「不安だけども、興味はあることにはチャレンジしたい」と思って参加してみた。

3歳の長男とともに、いざ出陣。15分ほど遅刻してしまった。部屋の中にはパパが5名、奥さん1名が円になって話している。職員さん1名が司会をしていて、もう1名の職員さんは子どもの相手をしてくれている。司会が「子育てで何か困っていることはありますか」と参加者に聞き、そこからみんなで話を膨らませていく流れのようだ。

話題① スマホやゲームの時間を守らせたい

僕が遅れて参加したときにはこの話題になっていた。何歳の子どもの話か分からないが、約束を守ってゲームができないという内容だ。僕の息子はまだ3歳だから「長い針が〇〇になるまで見ようか」という約束で問題なく過ごせているけれど、もっと大きい子には違った対応が必要だろう。

石田勝紀さんが「親が一方的にルールを与えるのではなく、子どもと一緒にルールを考え、双方が納得できるようにする」と言っているように、ある程度の年齢になったら子どもと話し合ってルールを決めることもできるかもしれない。


話題② 夫婦の教育方針が一致しない

平日は仕事で土日休みのお父さん。奥さんの子どもへの声かけが気になっているという相談だ。具体的には、「〇〇しないと、△△させないよ」という懲罰ニュアンスの声かけをやめてほしいとのこと。けれども、週末しか子どもと関わっていないのに、奥さんに否定的なことを言ってもよいのかと悩んでいた。

普段から自分よりも育児を頑張っている奥さんに対して、子どもへの声かけを指摘するのは気が引けるという気持ちに僕は強く共感した。「奥さんもだめだと分かっていてそういう言葉を使ってしまっているのかもしれない」ともおっしゃっていた。僕は「奥さんの気持ちを考えていて素晴らしい旦那さんだ」と感心しながら聞いていたのだが、その一方で、懲罰ワードは自分もたまに出してしまうと反省していた。僕の場合は「ご飯食べないなら片付けるよ」とかかなぁ。

罰を与えて子どもを縛るしつけのことを「ダブルバインド」と呼ぶらしい。ダブルバインドはもちろんない方がいい。だから「勉強しないとゲームはできないよ」と言う前に、他の言い方をいくつか考えるといいのかな。


話題③ 子どもの寝かしつけが難しい

別のお父さんからの相談。24時間勤務の日があるご主人。2歳1歳くらいの年子の子どもをママが一人で寝かしつけするのが困難だという。一人をだっこするともう一人が泣いてしまって結局二人とも寝させられない状況らしい。子どもの年齢が近いと寝かしつけが難しそうだと感じながら聞いていた。これについて僕は何も言えなかった。上の子は待ってもらって、まずは下の子を先に寝せるとか?そのくらいしか思いつかない。

このお父さんは「僕が夜勤のとき、ママが一人で大変そうで・・・」とおっしゃっていて、僕は「なんて奥さん思いなのだ!」と尊敬しながら話を聞いた。大した意見を言えなくて申し訳なかった。

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さて、僕はどんな相談をしたかというと、最近色々あって、急に保育園を探さなければならなくなったのですが、入れなかったらどうしましょう。僕は育休延長または仕事やめなきゃですかねぇ。ははは~!」と言ってから、「こんな行政の話をしても誰もアドバイスできない!」ことに気づきはっとしていたところ、あるお父さんから「〇〇の認可外の保育園がいいところですよ!認可とか認可外とか関係なく、よい保育園はよいです。」とアドバイスいただくことができた。これはとても嬉しかったしありがたかった。悩みは隠さず言ってみるものだなぁと思った。感謝。

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行こうか迷ったパパサロンだったが、勇気を出して参加して本当によかったと思っている。僕は自分から話すタイプではなく、いつもは妻の話を聞くことが多いので、今回のように自分の悩みを話す経験が貴重だった。

そして、参加しているパパたちが「子育てを妻の担当だと思っていない」ことをひしひしと感じた。みなさん子育てに関心があるし、奥さんに対して愛情をもっていた。家族への愛があふれていた。あっという間の1時間で、機会があればまた参加したい。パパサロン、楽しいですよ。


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