詩　：　絡まってしまった糸は…

「絡まってしまった糸は…」

繋がると信じていた
一本の糸は　いつの間にか
切るための選択を迫られたり
切られていた事さえ判らずにいた
時には手繰り寄せると
幾又の蜘蛛の糸によって
魔法が掛けられていた事もあった
でも　心に残った
何本もの短い切れた糸を
隠しながら　繰り返し
新しい出会いを求め続けた

糸の絡まりは
どこに居ても有る事は当たり前で
絡み合う度合いや長さも
最近　やっと判り始めてきた

手繰り寄せあう関係で
互いが離れた距離であったり
細く長い関係でも
磁石や電波の様な
眼に見えないけど
お互いが信じる合う事の
大切な気づきだけが
最後は残らないと
判った様な気がする

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