詩　：　買い物が淋しくなった

「買い物が淋しくなった」

彼方此方で
噂話の好きな婦人たちの井戸端会議が
もう何年も観ていない
もちろん
買い物籠の時代の話

商店街は時と同じく
歳を取っていく
売る人も未来に希望を探してはいる
買う人も家族が減りゆっくりした足取り

騒音とまではいわないが
賑わいだ子供連れは
明日の事で盛り上がり
値引き交渉の活気が消えつつある

いつの間にか
交流の休み場や
空き店舗に錆が目立ちだした

昔は軽々と持てていたと感じていた
買い物の重さががっしりと
腕に重さ感じ始めてきた
時には荷物をのせる
手押し車の日も必要だと
自分に言い聞かせる

此処にも何故か
身近に感じる人口減少

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