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訪問看護あるある~何話そう?コミュニケーションって難しい?~

執筆者:松永あさこ

訪問看護を始めたばかりの頃、利用者さまのご自宅に入るだけでも緊張していた私。

そんなアウェイ感の中、お互いに無言になってしまうと
「どうしよう!?」
「何話せばいいんだろう!?」
と1人でパニックになっていました。

そんな時、無理矢理考えて思いついた話題で墓穴を掘り、余計に気まずい雰囲気になってしまうことも多々ありました(苦笑)

そこで考えたのが、何を話そうかのネタ帳や、訪問で聞かないといけない項目を箇条書きにしたメモ作り。
でも尋問のようになってしまったりと、なんか違う・・。

あの頃は、仕事が終わると、声が枯れていたこともあったので、自分が話すことや、アドバイスすることに必死だったのかもしれません。

だんだん訪問や人にも慣れ、余裕が出てくると、無言になっても焦らなくなってきました。

無言が続いた後に「実は・・」と、利用者さまの本音が出たり、
また、利用者さまから「全部吐き出して話せて良かった。おかげて整理ができた。」と言われることも増えてきました。
アドバイスをもらわなくても、人に話すだけで自分の気持ちが整理できたり、すっきりすることもありますよね。

どうやら、私も「傾聴」ができるようになってきたみたい。

今思うと、訪問看護を始めたばかりの頃の自分は、あんなにいっぱい話していたのに、利用者さまのことをわかってなかったような気がします。

「傾聴」・・相手の話を、相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとする。 相手の話を善悪の評価、好き嫌いの評価を入れないで聴く。 相手の話を否定しないで、なぜそのように考えるようになったのか、その背景に肯定的な関心を持って聴くこと。

ここまで完璧にはできませんが「相手の話を聴くこと」を意識するのようになってから、私自身の言葉数は少なくても、相手のことをいっぱい知ることができるし、利用者さまやご家族との関係性が良くなってきたような気がします。

何か話そうって頑張らなくても大丈夫!
無言を恐れなくても大丈夫!
まずは、真剣に相手の話を聴くことから始めてみませんか?
きっと何かが変わるはず♪


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