【育児】ぽかんと花を眺めながら、
シクラメンが蕾をつけました。
一昨年の暮れにいただいて、この1年間、枯れたり芽吹いたりを繰り返してきたシクラメン。
またお花を見ることができそうで、とても楽しみです。
去年の春からガーデニングをはじめました。
春には、ペチュニアとサフィニアを。
一緒に植えたミニバラは、11月まで花を咲かせてくれて、今は暖かい春を待っています。
秋に植えたナデシコは、冬の寒さにも負けず綺麗な花を咲かせています。
我が家くらいの小さな花壇だと、お花のお手入れも楽なもの。
育て方を調べて、環境を整え、水や肥料を適切に与えれば、すくすくと育ってくれるのですから。
しかし、子育てとなるとそうはいきません。
我が子にしっかりと向き合っているつもりでいても、
環境を整えたり、周囲に相談したり、育児書を読んだりしても、うまくいかないことばかりなのです。
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年長になってから、幼稚園で怒られることが多くなった息子。
もちろん息子が怒られるようなことをしているのは事実。
危ないこと・してはいけないことをきちんと叱っていただけるのは有難いし、「小学校進学」を意識して厳しくされているのは理解しています。
しかし、息子から毎日のように怒られた話を聞くと、私も内心穏やかではありません。
「どうしてそんなことしちゃったの?」
「前にも同じようなことで怒られたよね」
「していいことか、悪いことか、よく考えよう?」
「自分の気持ちだけで行動したらだめだよ」
一度先生に怒られているのだから、家では息子の話をよく聞いて受け止めてあげるのがよいのかもしれません。
でも、つい息子を追い詰めるように叱ってしまう自分がいるのです。
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園でよく怒られる息子ですが、先生から頼まれ事をされることも多いようです。
息子が何週か続けて給食エプロンを持って帰ったことがありました。
息子のクラスには8グループあって、給食当番が回ってくるのは2ヶ月に1回のはずなのに。
息子に聞いてみると、
「○○くんがお休みだったから(給食当番を)代わりにやった」
「自分で『やりたい』って言ったの?」
「ううん、先生に頼まれた」
「じゃあ『やる』ってお返事したんだ?」
「うん、『やったー!』って」
お手伝いが好きな息子は、他にも老人会へのお手紙を書くのを毎回頼まれたり、帰りの準備が遅れがちなお友達を手伝ったりしているそうです。
(他の子もお手伝いを頼まれているのでしょうが)息子が先生に頼まれ、喜んで引き受けていることを、親としてうれしく思いました。
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太宰治の短編小説『女生徒』に、私の好きな一節があります。
花は、人間のために美しく咲いているわけではありません。
子どもは、親のために生きているわけではありません。
けれども私は、花の美しさを感じたいし、
子どもの良いところを見つけたい。
そんな人間であり親でありたいのです。
息子の悪いところを見つけると、ついそのことばかりが目につきます。
「このままで大丈夫かな?小学校に入ってからは…?」と先のことまで憂いてしまいます。
親として先を見据えるのは大事ですが、
今のそのままの息子の姿や良いところも見つめよう。
この一節を読みながら、そう思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
文中に登場した太宰治の『女生徒』。
記事を書くにあたって青空文庫で読み直しましたが、思春期女子の心の機微とか厨二感とかは、昭和初期も令和も大して変わらないんじゃないかと気づきました。なんでこんなに10代女子の心理がわかるの太宰治。
子育てには何ら関係のないお話ですが、お気に入りの一節をどうしても出したかったので引用しました。
はじめて読んだのは中学生のとき。
その後、佐内正史さんの写真とともに綴られたものを購入し読み返しました。
今は手元にないのですが、佐内さんのやわらかで瑞々しい写真たちが、物語の世界観にマッチしていたと記憶しています。
また佐内さん版を手に取ることができたらいいな。
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追記(2024.3.4)
noteライフスタイル様のDIY・ガーデニング 記事まとめと家電・インテリア 記事まとめに追加していただきました。
ありがとうございました!
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