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【読書記録】『男の子の一生を決める0歳から6歳までの育て方』

「えっ!男の子!?」

おなかの子が男の子だと判明したとき、産婦人科のエコー室で驚きの声をあげてしまいました。

姉妹で育った私にとって男の子は未知の存在
「男の子を育てるのってどうしたらいいんだろう?」と、竹内エリカさんの『男の子の一生を決める0歳から6歳までの育て方』を手に取りました。

妊娠中に読み、出産後も子どもの成長に合わせて繰り返し読んでいる、私にとって男の子育児の指南書のような本です。

現在進行形で子育てをしている方はもちろん、男の子育児を経験された方、妊娠中の方にもおすすめなのでご紹介させてください。


内容紹介

男の子に「ダメ!」と言いすぎていませんか?

幼児教育者であり、自身も男の子2人の親である著者の竹内さん曰く、男の子を育てるポイントは「禁止ばかりしていないか」ということ。

男の子の行動は危なかったり理解不能だったり、思わず「ダメ!」と言いたくなるものばかり。ですが、できるだけ「ダメ!」と言わないでやらせる

男の子は、女の子のように人に聞いてやり方を学ぶのではなく、失敗して経験を重ねるさせることから学ぶ、自力でトライアンドエラーを繰り返して道を切り開く生き物。この冒険心を育んであげることが大切だそうです。

本書では、0~6歳までの年齢ごとに章が分かれていて、各年齢での発達具合や親としての対応が書かれています。

その中で、人間力を育てる2つの要素「学ぶ力(好奇心・やる気・集中力)」「社会を生き抜く力(自立心・我慢・思いやり・自信)」を、どの段階でどう育んでいくかについて言及しています。

子育ての7つのステップを1歳ずつ上っていこう
0歳「たのしい」という経験をする→「好奇心」が育つ
1歳「できた」という体験をする→「やる気」が育つ
2歳「わかった」という体験をする→「集中力」が育つ
3歳「やってみたい」という体験をする→「自立心」が育つ
4歳「がんばる」体験をする→「我慢する心」が育つ
5歳「ありがとう」と言いあえる体験をする→「思いやりの心」が育つ
6歳「やり抜いた」と思える体験をする→「自信」が育つ

子どもの成長に合わせて読む

子どもが4歳になった今、改めて4歳の章を読んでみました。

徐々にわがままが出てくる4歳は「我慢する心」を育てる時期。
たしかに我が息子、こちらが忙しかろうが「ママー、見て見て」「こっち来て!」とお構いなし。お店に行けば「お菓子買ってー」「おもちゃ欲しい」とよく言っています…。

そんなときは、子どもに屈しないと心に決めた上で、まずは「いいよ」と言って要求を受け入れ、少し待てば要求はかなうことを教える。ここでも、いきなり否定しないことが大切なのですね。

一度受け入れたあとに、今すぐではなく少し待てる程度の具体的な時間や日にちをはっきりと言うこと。そして、親子で同意できる約束をして、必ず守らせること。そうすることで、子どもは「待つ」ことを覚え「我慢する心」が身につくそうです。

このように、子どもの年齢に合わせて読んでみると、今の発達具合や抱えている問題に対するアプローチが分かります。

また、終わった年齢の章を振り返ったり、今より上の年齢の章を読んで予備知識を入れたり…いろんな読み方ができますね。

感想

4年半育児をしてきて「“男の子だから”こう育ってほしい」とか「“女の子だから”こうあるべき」のように性別を意識した考えはありません。ただ、成長過程において、思考回路や行動パターン、得意不得意など男女の違いはあると思っています。
男の子の性質を理解しアプローチする上で、本書はとても参考になりました。

最後に、心に響いた言葉をご紹介します。

覚悟してほしいことがあります。それは、どんな子も残念ながら一生いい子でいることはない、ということです。

子どもは成長の過程で小さなステップを上がろうともがくことが時折あります。そのたびに周りを巻き込んで感情的になったり、問題行動を起こして親を困らせたりするものですが、どんな行為も子どもにとって成長のためのステップであり、必要な過程です。
どう対応していいか迷ったら7秒間しっかりと抱きしめてください。
そして、「大丈夫。あなたならできる」と声をかけてあげてください。

これは、性別に関係なくすべての子どもにいえることですね。

どんな行為も子どもにとっては成長のための大事なステップ。子どもを信じて、どんな状態も受け入れる。そして、愛情をもって接していきたいです。

書誌情報

『男の子の一生を決める0歳から6歳までの育て方』
著者:竹内エリカ
出版社:KADOKAWA/中経出版
出版年:2012年

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