その言葉に想いはあるか #205
手紙って、捨てられませんよね。とくに、メールよりも直筆の手紙は。
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私自身、仕事の同僚や先輩に「がんばれ」「おつかれさま」「よかったね」こんな手紙をよくいただきます。一般的にはどうなのかわかりませんが、私は全て保管しています(中学生くらいから、捨てたことがありません)。付箋に書かれた、走り書きのメモのようなものであっても同様です。なぜか捨てられないんですよね。
あるいは、電子メールでもらっていたら、気にも留めず削除したり捨ててしまったりできるのかもしれません。なぜ、実体のある手紙(メモ)だと捨てられないのか。
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お気づきの方も多いと思いますが、それはきっと「想い」ではないでしょうか。
「綺麗な文章構成だな」「文字が上手だな。書道でもやっていたのかな」「いい言葉遣いだ。マネしよう」
わざわざ手紙を保管するのは、こんな理由ではないはずです。「どんな想いで、この手紙を書いてくれたのか」「自分のことを気にかけて、わざわざ筆をとってくれたんだな」こういった部分に心を動かされる。
より具体的にいうと、小さい子供からもらう手紙なんかはわかりやすいですよね。一行しか書いていなくとも、なんて書いてあるかよく分からなくても、温かい気持ちになる。
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ここまで、文章をひたすら書いてきて思ったこと。それは「読まれる文章=上手い文章ではない。想いや熱量が乗った文章が読まれる」ということです。小手先の技術ばかり身につけても、肝心かなめの”書き手”に想いがなければ駄文になります。
想いを持って書こう。
ニコラス
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