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人の成功体験はあてにならんという話 #180

過去の成功や失敗って、どうしても美化されてしまいます。わたしの経験ベースで証明します。

「成功している人のマネをしろ」論を”言っている人”は散々みてきましたが、”実際に成功している人”をあまり見たことがありません。わたしだけでしょうか。

多くはないですが、私自身もいくつかの成功体験があります。わかりやすい例でいうと「空手道の全日本チャンピオン」です。小学校の卒業文集で”優勝する”と書き、高校入るくらいのときに達成したので、結果だけみるととんでもない有言実行マンですね。

ただ、このストーリーもかなり”脚色”が入っています。勿論ウソは言わないのですが、人に伝えるときに「いかにもすごいストーリー」に聞こえるように話してしまうときが、しばしばあります。

空手道の話でいうと、正直なところ自ら本気で優勝したいと願ったわけではありません。殴り合いの練習なので、嫌々行っていることがほとんどでした。他の人よりもキツい練習に耐え抜いた結果、たまたま実力が伴って優勝しただけの話です。勝ちたいという気持ちでいえば、実は1番少なかったのでは?とすら思います。

さらにタチが悪いのは、自分の苦労や成功体験を、「さも必要な経験だった」と自己完結して美化してしまうところです。

たとえば、私はよく「空手道をやっていてよかった。強い精神力が身についた」みたいな話をします。決してそんなことありません。精神的に弱くはないと思いますが、別に普通の人間です。もしかすると、サッカーをやっていたらプロ選手になれていたかもしれません。たらればを言っても仕方ないですけどね。

自身の過去を否定してまでも、今日お伝えしたいことがありました。それは以下です。

「成功体験には脚色が含蓄されているので、鵜呑みにしないこと。ストーリーではなく、”考え方”を真似ること。」

基本的に、人は自分を大きく見せようとします。話を盛ります。3割増しくらいで話をしてくると思って、経験談を聞きましょう。また、ストーリーはどうでもいいです。あなたがその人と全く同じ環境に身を置くことはあり得ませんし、人には個性があるのでトレースすることは出来ません。

上手くかいつまんで、いろんな人の話を聞きましょう。そうすると、ある程度の共通点が見えてきます。「自分のなりたい像の人たちは、こんな”考え方”で生活しているんだな」こんな格好ですね。そうしてオリジナルな自分ができていくんだと思います。


(こんな偉そうに書きたかったわけではないのに…。つい上から目線の口調になってしまう)

ニコラス


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