【交換日記65日目】Dくん
高校の入学式が終わり、各々のクラスへと集められた僕たち新入生。教室の奥には異質なオーラを放つ二人の生徒がいた。どちらも長身で、ひとりは腕にトゲトゲのアクセサリーをつけ、もうひとりの髪色はかなり明るかった。進学校であったためか、品の良い生徒が多いなかトゲトゲと茶色は浮いていた。列の最後尾である彼らがプリントを回収する。なんと恐い。いつそのトゲがこちらに飛んで来るのか教室の隅で慄いていた僕は確信する。このクラスは間も無く彼らに支配されてしまう。何があったのかいつの間にか仲良くなっ