マガジンのカバー画像

音楽

38
運営しているクリエイター

#アイルランド

[書評]奈加靖子『緑の国の物語』

[書評]奈加靖子『緑の国の物語』

奈加靖子『緑の国の物語』(愛育出版、2021)

アイルランド歌集。12曲の解説、手書きの楽譜、訳詞に絵 (柏木リエ) がついた大型の本。原語で唄った CD が附属する。CD の歌とハープは奈加靖子、ピアノは永田雅代、録音は塙一郎。

本は3章に分かれ、各章に4曲が配される。

第1章は「季節はめぐり たどりついた愛のかたち」の題で、Thomas Moore (1779-1852) の〈夏の名残り

もっとみる
今こそはじめる、シャンノース 【コネマラステップ編】 #土曜夜にアイルランドを語る

今こそはじめる、シャンノース 【コネマラステップ編】 #土曜夜にアイルランドを語る

土曜の夜にこんばんは!
毎週土曜、19時の投稿、楽しみにしてくれているかな?気分はラジオだぜ。

先週は音楽の話題でしたが、今週はダンスです!
ダンスホリックな君たち!
お待たせ!!!

はじめに
この記事は僕、城拓と長野のダンサー、飯井大智の動画協力で構成されています。

想定する読者は以下。

・シャンノース・ダンシングを始めたい方
・セットダンスの経験者でコネマラステップを練習したい方
・セ

もっとみる
【補足.2】終わりなき旅。音源を通じた音楽との出会い方、探し方 ~伴奏者編~

【補足.2】終わりなき旅。音源を通じた音楽との出会い方、探し方 ~伴奏者編~

こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。みぞやすと申します。
本稿は、”終わりなき旅。音源を通じた音楽との出会い方、探し方”の続編です。
未読の方は、こちらをご覧いただければ幸いです。

今回は「伴奏者」に焦点をあて、筆者流の出会い方、探し方を振り返ってみました。

伴奏者音源探索の苦労「アイルランド音楽は旋律*の音楽です。」旋律と伴奏について筆者が問うと、異口同音に言われてきました。それく

もっとみる

妖精にさらわれた男



アイルランドのフィドラーが妖精にさらわれた話を紹介する。19世紀末に収集されている。

Duchas.ie というウェブサイトに草稿のデジタル化作業を行う篤志家を募集している資料がある。そのうちの The Schools’ Collection という1930年代にアイルランドの生徒が収集したフォークロア・コレクションに妖精譚が含まれている。

筆者は時間のあるときにこの資料の手書きのカードを

もっとみる