城 拓 / Hiroshi Jo

好きなものごとを記しています。ワイン、イタリア料理、ダンス、サウナ。Vivo in I…

城 拓 / Hiroshi Jo

好きなものごとを記しています。ワイン、イタリア料理、ダンス、サウナ。Vivo in Italia 🇮🇹 da ottobre 2022.

マガジン

  • 旅のこと、食のこと

    イタリア滞在期(2022.10~)を連載中です。イタリア料理、ナチュラルワイン、日々のこと。エッセィ。

  • おうちで楽しむアイリッシュ

    • 176本

    セッションやケーリーだけがアイリッシュの楽しみ方?本を読んだり、動画を見たり、歴史を知ったり。アイルランドを知る方法は沢山あります。アイルランドをお家で知れるマガジン、はじめました。

  • ダンスのこと

    アイルランドのフォークダンス・社交ダンスの「セットダンス」とその集まりのケーリーについて。

  • サウナのこと

    フィンランドやサウナをテーマにした記事のまとめです。

  • #土曜夜にアイルランドを語る

最近の記事

近近況(2024年8月22日)

最初にオチを書いておくと「死ぬ気でやれよ。死なないから」をやると死ぬな、です。

¥2,000
    • 発酵 - 身体で感じる美味い -

      イタリアに来て、日本人会ったらとよく話すことがある。 「現地のイタリア料理って、それほど美味しくないよね?」 である。 これは言葉通りの意味ではない。実際には目を見張るものも多いし、ただ単に自分の行動力不足や店選びが悪かったりすることも多い。が、それ以上に日本のイタリア料理のレベルが高すぎる。 イタリアの郷土料理を専門に扱っているお店やレベルの高いコース料理のお店はもとより、ジャパンにはサイゼリヤがある。低価格で質の高いものが食べられる点においては世界に引けをとらない

      • 近況(2024年7月16日)

        サムネはGravnerの畑。行ってきたレポ、ざっと探した感じ見当たらないから意外とマイナーなのかもしれない。 さて、2週間ごとにこうして振り返りの時間を持てているのは悪くない。この2週間のうちにもいくつか物事はあったのだけれど、まずは最近の事柄から。 フリウリでアンフォラを使ったワイン作りをしているカンティーナで有名なGravnerに行ってきた。 日本語では「グラブナー」として認識していたけれど、電話したら「グラブネル」と言っていた。Gravnerはフリウリ東部、スロヴ

        ¥2,000
        • 近況(2024年6月25日)

          前回から早1ヶ月が過ぎようとしています。 日本に向けて書こうと思ったお手紙はポストが近くになかったり、郵便局に切手を買いに行けなかったり、そもそも葉書が足りなかったりで出せそうにありません。人生ままならない。 毎日がお休みのようで、毎日が働いているような生活にも慣れてきて。「労働ってなんなんだろう」という気持ちになってきました。歴史的にも当然のことですが、いわゆる「労働」の価値観は近代的なもの。週40時間、1日8時間という制限もちょっと前まで存在せず、生き続けるためには朝

          ¥2,000

        近近況(2024年8月22日)

        ¥2,000

        マガジン

        • 旅のこと、食のこと
          146本
          ¥2,000
        • おうちで楽しむアイリッシュ
          176本
        • ダンスのこと
          24本
        • サウナのこと
          10本
        • #土曜夜にアイルランドを語る
          16本

        記事

          近況(2024年6月1日)

          LA ALEGRAという山の中にあるアグリツーリズモに滞在して2ヶ月が過ぎた。 1月末にトリノを発って、ミラノで2ヶ月過ごして。勢いでフリウリに出てきたけれど、まさかこのアグリツーリズモに2ヶ月も滞在するとは思ってもいなかった。 滞在し続けている(滞在し続けなければならない)理由はいくつかあるのだけれど、その一つは居心地がいいからだと思う。 イタリアに来る前からアグリツーリズモ自体には興味を持っていて。日本でイタリア料理を食べているときに「ロカンダ」という宿泊施設併設の

          ¥2,000

          近況(2024年6月1日)

          ¥2,000

          Fontana Muraの夏

          Fontana Muraの夏 2023年の8〜9月の間はRifugio Fontana Muraという山小屋で過ごしていた。 「Rifugio」とはイタリア語で「避難所」という意味だが、日本語で言うところの山の避難所とは少し趣が異なる。日本の山では山頂、または山道に古屋があることは稀で、行ったことがないけれど富士山の山小屋はイタリアのRifugioと同じと思われる。寝るところがあって、ご飯が食べられる場所。登山の道中で寝ることをビバークと言うが、イタリアの「ビバッコ」は食べ物の提供がない宿だけの場所を指す。それでも日本で言う避難小屋よリはかなりマシで。暖炉もあるし、調理器具もあったりする。ベッドがあるだけでなく、毛布があることもある。水や薪は流石に自分で調達しなければならないが、一度でも本格的な山登りを経験したことがある人ならばこの待遇に快適さを覚えることは間違いない。 Fontana Muraはピエモンテ州のトリノ県にある。近隣の町はCoazze。そう、あの有名なCervin di Coazzeが生まれた町。バルバレスコで働いていた時にとっても好きなチーズだったからどんな町かと思えばほんとうに小さな町。Cervin di Coazzeの生産者も片手で余裕で数えられるくらいしかない。びっくりした。Fontana Muraの標高は1,700mほどで、山小屋からはトリノの夜景が眺められる。Provaの時にオーナーにそのように紹介してもらったが、正直なところ山から夜景が見えるのは僕にとってはあまり意味を持たない。星空の方がずっと好きだから。 Fontana Muraは山の頂上にあるわけではなく、その道中にある。頂上からはさらに別の山や山小屋へ縦断できるので登山者、と言うよりもハイキングの方が適切、は山小屋で食事を摂ったり、疲れた体にビールを流し込んだり、眠りに来たりする。 Fontana Muraの夏は毎日営業しており、平日はそれほど多くの人は来ないが土日はまあまあ来る。といっても多くても100人はいかないくらい。僕は朝8時半に起きて朝食を摂り、それから営業の準備。たいした準備はないので12時までには大体終わり、お客さんの到着を少し待ち、昼の営業が終わるのは15時くらい。その後はご飯を食べて、少しだべったり休憩をして、17時半くらいから夜の営業に備える。終わりの時間はその日の予約状況によるが、夜は多くても20人くらい。準備さえすればキッチンは一人でも回せる。お客さんの帰りを待って、21時から23時くらいに晩御飯を食べる。 当時一緒に働いていたのはオーナー夫妻を覗くと全員20代前半の若者で、そんな中に30代の日本人が入るのはなかなか貴重な体験だった。使うイタリア語も今まで学んできたものとはちょっと違くて。いわゆるFワードを沢山覚えた。一つ前の職場も、その前の職場も日本人がいる環境だったので、突っ込んだ会話は日本語でなんとかできたけれど初めてイタリア語だけで仕事をした場所。仕事でよく使うイタリア語もここで結構な数覚えた。 この職場はいろいろあって1月に去ることになるのだが、夏の時期は本当に良かった。ここに来る前も標高1,400mのヴァッレ・ダオスタで過ごしていたけれど、標高が1,700mになると本当に快適。夏なのに涼しい。僕は2022年の秋にイタリアに来たので、本来初めてのイタリアの夏を体験するはずだったのだが、ずっと標高の高いところで過ごしているのでイタリアの夏をまだ知らない。1年半も夏から遠ざかっていると夏が来るのが怖くなってくる。 夜は若者どもはタバコを吸って駄弁ったりカード遊びに興じたりする。流石にそのノリはもう持ち合わせていないので僕はさっさと寝ていた。でもアニメ好きな子と一緒に呪術廻戦を観たのはいい思い出。 (2024年4月23日現在の記録)

          Fontana Muraの秋

          マガジンを購入すると全編(01:29)を視聴することができます。

          ¥2,000

          Fontana Muraの秋

          ¥2,000
          Fontana Muraの秋

          LA ALEGRAの春

          マガジンを購入すると全編(01:24)を視聴することができます。

          ¥2,000

          LA ALEGRAの春

          ¥2,000
          LA ALEGRAの春

          僕はなぜイタリアに戻ってきたのか

          引き寄せられるようにイタリアに来て、もうすぐ一年と半年が経つ。 当初やりたいと思っていたことの大凡はすでに達成されて、この先もイタリアに残るのか、残るならどんな生き方をしていくのかを嫌でも考えざるを得ない。 昨年末から生活環境に変化があり、細々と続けていた「イタリア滞在記」の更新が止まって早数ヶ月。未だに2023年6月で停滞している滞在記を書き続ける気にどうしてもならない。しかし、僕はそもそも何を書きたかったのか。 「今後のためになるかな」と軽い気持ちで書き始めた滞在記

          僕はなぜイタリアに戻ってきたのか

          『xxxHOLiC』とイタリア語 - Volume 5 -

          イタリア語の勉強のマンネリをずっと感じていたのだけれど、たまたま滞在することになったヴェネトのお家の娘さんが日本好きで(会えてはいない)、お部屋になんと「xxxHOLiC」があるではないですか。読み始めたらもうやめられない止まらないハウスかっぱえびせん。イタリア語はわからないのにストーリーがスルスルと入ってくる。何が言いたいかがわかる。キャラクタがー喋り出す。漫画ってすごい。 語学の勉強は英語もそうだったけれど単語や文法は地道に学ぶとして、フレーズはシチュエーションと一緒に

          『xxxHOLiC』とイタリア語 - Volume 5 -

          イタリア滞在251日目・252日目・253日目・254日目

          更新が滞っているイタリア滞在記です。ボンジョルノ。年始はいつも昨年の振り返りや年始の目標を立てることをここ数年欠かしていなかったのですが、日々の変化が大きくてブログどころか振り返りもろくにできていません。と言っても、今後のことを考えるために毎日のように振り返りはしてるけどね。まとまった時間がない、って感じ。 この4日間はトスカーナ西海岸のワインパーティと授業(ヴァッレダオスタ・ピエモンテ・シチリア・サルデーニャ・エミリアロマーニャ・マルケ・リグーリア・トスカーナ)です。復習

          ¥2,000

          イタリア滞在251日目・252日目・253日目・254日目

          ¥2,000

          イタリア国内のチーズテイスター資格、ONAF Livello 1の記録

          イタリアからBuon Natale。滞在記録が全然更新できていないのが日々の悩みの種の城です。今回は先日試験を通過したばっかりのONAFチーズテイスターコースの体験記録をまとめたいと思います。 ONAF とは Organizzazione Nazionale Assaggiatori Formaggi の略称で、ホームページには以下のように記載されています。 ざっくり訳すと といった感じ。1989年というと僕の生まれた歳よりも後なのでワインソムリエなどと比べると比較的新

          ¥2,000

          イタリア国内のチーズテイスター資格、ONAF Livello 1の記録

          ¥2,000

          イタリア滞在249日目・250日目

          最新の呪術廻戦見ました?(2023年10月31日現在) ナナミンが格好良すぎて。「原作こんなだったっけ」って思うくらい製作陣の愛を感じます。省略されている描写が気になりもするけれど、まるで映画のように一瞬で終わるくらい素敵な38話でした。 さて、今回は番外編です。トスカーナのカンティーナ訪問と同じくトスカーナのアンフォラ工場見学。 月曜日:カンティーナ見学この日訪問したのはFattoria del Teso. ルッカの近く、Montecarloにあるカンティーナ。規模

          ¥2,000

          イタリア滞在249日目・250日目

          ¥2,000

          近況(2023年11月15日)

          イタリアに住み始めて1年と1ヶ月が経過して、安定と落ち着きが板についてきたからかもしれない。ふと、近況をまとめたくなった。 日記のネタバレにもなるけれど、それはまあ、ご都合主義で、、、 食べ物とワイン今年の2月にAISオリーブオイルソムリエ、7月にAISワインソムリエの資格を取った。取ったと言っても日本語翻訳も付いているコースだからそれほど難しい訳ではなく。簡単でもないけれど、それが好きなら何とかなるレベルだ。 7・8月はヴァッレダオスタの家族経営の牧場で1ヶ月ヤギの放

          ¥2,000

          近況(2023年11月15日)

          ¥2,000

          イタリア滞在247日目・248日目

          秋になると相対性理論が聴きたくなります。 今回はワインソムリエクラス(legislazione/sommelier)、職場体験、中世お祭り、地元村祭りの4本です。授業メモは最後に。 金曜日土曜日授業の覚書き金曜日の授業は法律関連。イタリアのワイン格付けで大事なのはIGT, DOC, DOCGとよく言われるけれど、それ以外にもVino da tavolaという区分けがあって、産地や品種が書かれていないワインがこれに当たる。Sagraで出てくるグラスワインや地元の小さいレスト

          イタリア滞在247日目・248日目

          イタリア滞在246日目

          フィレンツェ観光を挟みましたが授業再開です。この日はスプマンテ。 日本でアルバイトをしていたときに「スプマンテ」という言葉を聞いていつも不思議に思ってました。スプマンテ。スパークリングと何が違うのか。 実質同じなのですがスパークリングをGoogle翻訳にかけると"scintillante"と出るからニュアンスの違いはあるのかもしれない。 Primo Livello I vini spumanti泡を液体の中に残すのがスパークリングワイン スプマンテは大別するとMeto

          ¥2,000

          イタリア滞在246日目

          ¥2,000