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ヒッチハイクにて敗北・フランス【ヨーロッパ横断旅⑤】

フランス北東部の街:Reims(ランス)にて2晩連続で野宿。

翌朝5時頃になって周囲は少しずつ明るくなってきた。

テントを片付け、荷物をまとめたあと、

グーグルマップを開いた。

40分歩いた先にインターチェンジがあるので、

その近くでヒッチハイクを行うことにした。


現地に着き、

ホワイトボードに行き先を掲げ、

ヒッチハイク開始



4時間経過、、、、、、、、、


全く捕まらず


この旅始まって三日目の朝、

敗北を喫した。


今までオーストラリアでもヒッチハイクをした時は割と早い段階で車は止まったけど、

フランスはかなり難しい国であることを実感した。

あまりに捕まらないので、

とりあえず食料を買いに行こうと思い、

スーパーへ向かった。


道中、

後ろから「Sur、Excuse me Sur、」という声が聞こえた。

住宅街に住む男性で、ボクに声をかけてきた。

「ずいぶんしんどそうじゃないか、飯と飲み物ごちそうしてやるからウチへ来なよ。なんでもあるぞ」

バックパックを背負ったボクを見て大変そうに見えたのかもしれないが、

とりあえずそのまま男性の家に入った。

夫婦と子供一人いる家庭で、

男性の部屋には音響機器やPCが置いてあった。

楽曲制作や映像関係の仕事をしてるとのこと。

嫁さんは2階で寝てるようだった。


当時はコーラをもらい、その後はトマトやヨーグルト、ポテチの他にビールも頂いた。めっちゃ嬉しかった。

まさかこんなカタチで親切に招いてくれる方がフランスにいるとは思わなかった。

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ビールも飲みながら色々と話し、音響機器や映像制作について互いに盛り上がった。

しかし、男性の部屋にはコカインが置いてあった。

話の途中、コカインを吸い始めた。

すると男性の目つきが変わった。


「うわぁ、ちょ、これヤバそうやな」

心の中でなんとなく危険な感じがしてきた。

途中からボクは家を離れることを告げた。

止められるんじゃないかと思ったけど、男性は「そうか、わかった」と言ってくれた。

そのあとどこへ行くのかと聞かれたので、

とりあえずこの日はFlix busというEUでよく使われてる格安の長距離バスでドイツへ行くことを伝えたら、

「OK、この近辺のバスターミナルはあのバス停で行けるよ」

「途中まで見送るよ」と言って

ボクのメインバックパック(15キロ)を背負ってバス停まで付添ってくれることになった。

成り行きでとはいえ、まさかこんな展開になるとは思わなかったけど、

クセのある性格とはいえ、最後まで親切な方だった。


バス停についたあと、男性はボクのメインバックパックをベンチに下ろし、

別れをつげた。


バスに乗る時、片道いくらですかと聞いたところ、

幸いなことに運転手が

「運賃? あぁえぇよえぇよ」

と言ってタダで乗せてくれた。

「え、マジで?」


そのままバスターミナルまで行き、

幸いにもフリーWi-Fiがあったので、すぐさまチケットを手配。

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ドイツのザールブリュッケンという国境沿いにある街までのチケットを買った。


Airbnbで割と安めの宿を見つけたので、後日この街で3日ぶりの宿に止まることにした。

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携帯とモバイルバッテリーの電池もそうですし、

何と言っても衣類を洗いたいしシャワー浴びたいという思いが強かった。


深夜1時、バスが到着。

移動中は疲労が溜まっていたので、

即眠りに入った。

ドイツでは少し休憩がてら、撮影した動画データも溜まっていたので、

宿についたら編集にかかろう。

ヒッチハイクについては次回ドイツからスイスへ入ったあとに再開しよう。

スイスはヨーロッパ内でも特に物価が高いことで有名で、宿泊費やその他において高いので、スイスだけは何がなんでもヒッチハイクで行こう。

そのためにテントと寝袋を持ってきたようなものだ。


というわけでこの辺で終わりにします。

次回はドイツに来た時の体験談を綴る予定です。

ご期待ください。


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