誰も言わない、色の明度と露出。
こんにちは、kazukame12 の KAZU です。
写真の話しで、露出の話はよく聞きますが…
明度のことは、あまり誰も言わないですね。
露出を考え方ると、実は…
「色の明度」を考えていることにも、なっているのです。
と、言うのも…
最近、知り合いから連絡が来て、写真撮影の相談されました。
「今、写真を撮ろうとしてるけど、色を感じないくらいに露出を下げたいけど、アリですか?」と…
「良いんじゃないですか!渋いね!」と伝えました。
話しを聞いてて、こんな「露出」で、撮りたいと思ったんだろーなー。
と、想像して、僕が隙間時間に、そのへんを撮ってみました。
なんてことない、お散歩写真です。
だーくだ。
良く言えば、シネマチックです。
笑
「色彩を感じない露出で、スナップを撮ってみたい…」
と、言っていたので、こんな感じでしょうね。
(見出しの写真は、色を感じるところまで明るくしましたが…。笑)
きっと…
スマートフォンや、カメラを初めて使って、綺麗に撮れる…と、楽しでいる人から、見ると…
こんな感じでしょうね。
「 何を撮ってるんだ! 」
(ごめんって…)
若干やりすぎな気がしますが、個人的には、アリです。
海外映画のような雰囲気でしょー?笑
もちろん、本気で映像作品のように、意図を作るためには、キーライトや、プラクティカルライトなどの光の環境を整えなければいけませんが…
何も主役を置かない、スナップなら、こんなシネマチックな感じもいいかな〜。
(綺麗に撮りたい、 良い子は真似しないでください。)
笑
色を感じにくい露出の中にある、色の方向性やイメージ。
ややこしい言いまわしだ…けど!
かなり大事なポイントです。
グレイッシュトーンや、ダークグレイッシュトーンだったかな?
懐かしい…
笑
色には、明度。
明るい、暗くが、あります。
それと同時に、彩度。
クレヨンや絵の具を出したような、ビビッドな高い彩度から、低い彩度まであります。
カラー写真では、露出をコントロールするということは、色をコントロールするのと同時に考えないと、表現をコントロールできないのです。
露出を下げると、ビビッドな色に、グレーや、ブラックを混ぜるような感覚で、彩りを感じにくくなるので、モノクロ写真のような表現も出来るのです。
反対に…
露出を上げるときは、ビビッドな色に、白色を混ぜる感じと言うと、伝わるでしょうか?
ペールやライト…など、いろいろありますね。
色の三属性と言えばわかるかな?
色立体で考えると、感覚的に理解できるかな?
中学校?の美術で経験していると、思いますよ〜。
笑
とか、言いながら、僕もデザイン学校に行ってから、グラフィックデザインの先輩に教えてもらったから、そんなに一般的では、ないですね。
露出を全体的に下げてグレイッシュトーンにする…
撮り方とは別に…、モノクロ写真的な感覚で色彩を残しながら表現すると、ローキーと言います。
(こちらの方が、一般的でしょうね。)
世界観は、ローキーにするか、アンダーにするかで、急速に変化する。
僕は、そう思います。
今回の僕が撮った写真のように、アンダーに踏み込んだときに、明るい部分の色が、グレイッシュトーンになるので、渋い世界を表現したりする感覚かな?
とは言っても、色のバランスを見える世界から、崩していますから、黒の部分と、残した明るい部分で、どれだけ構図の安定感を出せるかで、グレイッシュトーンを“リアルな世界”に繋ぎ止めるられるか…
なんて、写真表現を考えると、ワクワクしますよね。
そこまで、作り込んで撮影はしていないけど、光を考えるのは、楽しいですね。
(ライティングで、意図を作ってあげると、もっと世界観は、作れそうですね。)
これが、不思議なんですが…
モノクロ写真にしてしまえば、色の情報量が無くなるので、バランスは撮りやすくなります。
不思議かも知れませんが、色があることで、人間は無意識に「現実世界と結びつき」を見ようとします。
なぜなら、色には心理的に、イメージや感情を引き出す表現力が、あるからです。
カメラの技術には必要では無いので、ここを話す人はあまり居ないでしょう。
技術的に色の話をすると、ホワイトバランスの話になるのが、写真、動画の世界ですね。
基礎なので、当たり前ですが…
色の持つ意味合いと、ホワイトバランスは、感情をメインに考えるか?ルールをメインに考えるか?ぐらい一歩目の方向性が違うのです。
色を弱くでも感じさせると、色が持つイメージが、人間の感覚を左右するんです。
撮影をする側の皆さんも、意識的に色が持つイメージを利用すると思います。
ここまで極端に、露出で情報量をコントロールするのを考えると…
バランスが、難しくなると思います。
露出を下げすぎると、色味を感じる限界がある。
そう思っている方が、環境光を考えながら撮る習慣が付くので、撮影する前に、環境光を観察するクセが、身につきます。
オートも、マニュアルも、これは同じだったりしますね。
下の写真は、マニュアル露出で撮りました。
「“モノクロ的”な写真」の記事でも…乗せた写真です。
明るい部分を適正露出になるようにして、撮影しているので、色はキープしたまま、周辺の露出不足を利用して、スポットライトのような効果を出しています。
色の表現が残っていると、イメージしやすい現実感と、違和感を共存させられると、僕は思います。
ここまでの話を「何それ~?」
と、思った人は…
綺麗に撮れるような、楽しみ方をすることが大事だと思います。
綺麗に撮れ無ければ、写真を意図的に崩して撮るための基準がわからなくなってしまいますね。
それに…
これは、皆に必要な表現では、無いし押し付ける気持ちもありません。
ただ…
肌感覚で、世界観をアレンジする写真は…
露出のバランスで、色表現の限界を超えても、思いきって撮影すると、イメージを表現する方に行けるかもね。
僕は、そう思います。
今回の露出を下げた写真に合わせて、ちょっとだけ、マットな加工にしてみた。
いい写真か、どうかは、別として、後処理でもトーンを変えると表現も変わりますね。
空気感そのままの写真は、これです。
皆さんも、スキな写真表現を楽しみましょう〜。
それでは、良い写真ライフを!
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