ホテルというサードプレイスを創る
原体験を生み出したスターバックスコーヒーでの体験
私は大学を出て仕事を始め、最初の提案先はスターバックスコーヒーでした。
社会人3ヶ月くらいではなかったかなぁと記憶しています。
このnoteでも書きましたが、幸運なことに音楽業界に入り最初のレコーディング体験はアメリカのミュージックシティ・ナッシュビルだったのですが、その街にあったスターバックスコーヒーで飲むコーヒーもさることながら、その空間にある音楽や香りに心を持っていかれました。
以前に私が書いたこちらの記事も併せてご覧ください ↓
そんな自分の体験を忘れられず、私はアメリカ・ナッシュビルでレコーディングに携わった作品を日本に帰ってからプロモーションする際、スターバックスコーヒーの店舗で聴いて欲しいという想いを消すことは出来ませんでした。
この想いが端緒となりスターバックスコーヒーにまつわる書籍を読み漁りました。
その中でとても有名になっているコンセプト「サードプレイス」を知りました。
サードプレイスとは何か
サードプレイスというのはスターバックスコーヒーの創業者ハワード・シュルツ氏の提唱するコンセプトですが、自宅と職場以外の第三の場所という意味。
この第三の場所という考え方、当時なるほどぉと強く思いました。
”自宅と職場以外の場所”について、初めて意識しました。
新社会人となって営業に関わる人はきっとあるはずです。
そんなに最初からセールスがうまくいくわけもなく、アポイントとアポイントの間が長く空いたり、アポイントを取れなくて、それでも社内に居場所がない。そんな時、カフェがそんな社会人の居場所になってくれたはずです。
私もそうでした。
仕事の合間に自分の居場所を与えてくれる場所。
そんな場所にスターバックスやタリーズがあったんだと思います。
そんなサードプレイスは現代を生きる私たちになくてはならない場所であると確信しています。
感染症の中のサードプレイスとは
外出を制限するstay homeが叫ばれて久しい昨今。
職場というセカンドプレイスすら出ていくことがなくなりつつある時代。
感染症がもたらしたものはなんだったのかと感じます。
自宅のみに居場所を限定されることを皆が一応に息苦しく感じる中、感染症の中のサードプレイスをどこに求めたのか。
ジョギングにそれを見出す人やアウトドアアクティビティにそれを見出す人。
キャンプ、ゴルフ、バイク、釣りなど。
個々人の多様なサードプレイスはより輝きを持ち始めました。
仕事をしながらバケーションを楽しむワーケーションという言葉が脚光を浴びましたが、これが感染症の中、生まれたサードプレイスであったかもしれません。
ホテルは大人が楽しむひとつ上のサードプレイス
このワーケーションの主役は私はリゾートホテルであったと考えます。
大自然を味わいながら温泉を味わいながらルームで仕事をする。
リゾートホテルは最高の環境であったと思います。
翻りシティホテルやライフスタイルホテルはどうであろうかと考えた時、リゾートホテルよりもっと身近な私たちの生活に密着した大人のサードプレイスとなりうると確信しています。
大人のサードプレイスの楽しみ方
ホテルスタイルの私のサードプレイスの楽しみ方をご紹介します。
まず、シティホテルが持つ会員制フィットネス。
少し費用はかかりますが会員制ならではの安心感や、ビジネスマンや経営者同士の繋がりも生まれる空間としては、その費用以上の満足感を得るケースもあると思います。
また、特定の人数での利用ですので密を避けることも出来、何より空間が与える非日常は良い刺激を与えてくれます。
マシンやプールで汗を流し、サウナで交感神経と副交感神経を交互に刺激し自律神経の回復が出来ます。
その後のサロンでの時間もホテルならではの空間を創出してくれます。
またシティホテルを初めとするホテルは一流のレストランが入っていますし、メインバーと言われるバーもあります。
バーにボトルキープをし、仕事明けにチルアウト、クールダウンする時間を持つのも大人のサードプレイスの活用の仕方であると思います。
そしてホテルのバーはやはり広い空間でパーソナルスペースをたっぷり取って作られているのが特徴です。
よりパーソナルで非日常の空間を持つことができると思います。
ホテルというサードプレイスを創る
実際に私はホテルのフィットネスを利用し、ホテルのバーを毎日のように利用しています。(現在は緊急事態中でBARは営業されていませんが)
ホテルというのは私が新社会人となったとき、スターバックスコーヒーが提供してくれたような大切なサードプレイスを提供してくれる場所であると信じています。
ファーストプレイス(自宅)とセカンドプレイス(職場)の境目がDX化によってグラデーションがかり始めた現在だからこそ、非日常のホテルが新たなサードプレイスを定義してくれるのではないかと、そう感じています。
その大人のサードプレイスにおいてよりその体験の純度を高めてくれるものは何か。
それが今、私が問い続ける課題となっている、そう思っています。
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