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日常的な「バランス」と「タイミング」を見つめてみる

 私達は常に一定でいることは難しい。昨日と今日、今日と明日では必ず違いが出るものだ。全く同じ時間に起きて、食事をし、同じことをするという生活は稀である。私達が人間という生き物である以上、そのリズムは変動し、絶対に安定はしない。
 だが、生活リズムが安定しないことは、私達のパフォーマンスやモチベーションに良くない影響を与える。日々の生活リズムがある程度の幅にないと、私達はかつてできたことや、やりたかったことや、やらねばならないことを逃す。
 そのため、このリズムが乱れたと感じた時、私達はなんらかの方策を取らなければならない。あるいは、リズムが著しく乱れないよう、普段から注意しなければならない。そこで考えるべきなのは、日々の生活の中に存在する「バランス」と「タイミング」である。

 たとえば、私達は1日のスケジュールというものを誰しも持っている。それは意識しているとしていないとに関わらず、必ずそれぞれ固有の何かがある。なぜなら、私達には個性があるからだ。好きな食べ物。音楽、エンタメ、人。仕事の内容、息抜きの方法。怒った時の行動や、気分がいい時に出てしまう癖……などなど、日々のスケジュールは、そんな個性の塊である。
 だから私達には、たとえば1日の中にAということをする時間、Bということをする時間などの配分が存在する。人によっては食事に10時間割り当たっていたり、仕事に12時間などという人もいるだろう。これらは1日単位でなくとも、1週間、1年などのスパンでも考えられ、つまるところ私達の行動のバランスということである。

 また、このバランスにも深く影響を与える要素として「タイミング」がある。これはつまり、朝起きたらコーヒーを飲んで、その後は歯を磨くとか。夜ご飯の後にお風呂に入るとか。そういったものだ。このタイミングによって、私達は行動のバランスを整え、そしてリズムを作ることができる。無意識的にでも、「この条件の時にこれをする」ということが決まっていれば、無駄な労力をかけることなくバランス配分を行え、リズムも生まれるというわけだ。
 そのため、まずこのタイミングが乱れていないかを考えることが、私達が人生を、著しく乱しすぎないように過ごすことのヒントである、と言えよう。

 私達は確かに、いつも一定でいられるわけではない。生活のリズムは時として乱れ、元に戻すことに苦心することも多い。そのせいでパフォーマンスやモチベーションに悪影響が出て、すべきことを正常に行えないなどの良くないことが起こる。
 もし、あなたがそれを嫌うなら。そしてそのことで苦しんでいるのなら。注目すべきは、その乱れそのものではない。それには「バランス」と「タイミング」のズレという原因がある。これらがいつも通りでない時、あるいはあなた自身と、今の境遇に適していない時にこそ問題が起こるのだ。かつてできたことができなかったり、やる気をなくしてしまったりする。

 大切なのは、私達それぞれの行動の、適したバランスと、そのタイミングである。これについて、自分自身にとって良いものに自覚的であることで、あなたの「乱れ」は、そうではなくなる。
 少しずつでも、それは必ず改善されるものとなる。

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