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お気に入り記事まとめ

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また読み返したいぐらい印象に残った記事たち。
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#日本庭園

庭とはなんぞや

庭とはなんぞや

庭「にわ」と聞くと、一般には住宅の庭が思い浮かぶ。庭園「ていえん」となるともう少し規模が大きく、寺社の庭や公園的な場所がイメージされるが、日本において庭園と呼ばれている場所は必ずと言って良いほど何らかの建物と一体になっている。建物と庭(庭園)はどちらかが主でどちらかが従という関係ではなく、両者が一体になることで一つの造形、景観として成り立っている。

庭とは何なのか?日本庭園とは何なのか?ウィキペ

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庭の本質を最新技術で読み解く。『日本庭園をめぐる』まえがき試し読み

庭の本質を最新技術で読み解く。『日本庭園をめぐる』まえがき試し読み

早川書房があらたに立ち上げた新書レーベル「ハヤカワ新書」。創刊第二弾として7月に発売されたばかりの新刊『日本庭園をめぐる デジタル・アーカイヴの可能性』(原瑠璃彦)から、日々刻々と変化する日本庭園をアーカイヴ化する意義を説く、「まえがき」を特別に試し読み公開します。

まえがき「庭」、あるいは「日本庭園」という言葉を聞いたとき、人はどのようなものを思い浮かべるだろうか。松や桜の古木が生え、杜若や百

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1970年度・大阪万博の「日本庭園」

1970年度・大阪万博の「日本庭園」

1970年度・大阪万博の「日本庭園」について、造園方針から完成、庭園維持策まで含めて、箇条書きで詳しく。

1970年度・大阪万博の「日本庭園」は、以下の造園方針に基づいて設計・施工された。

日本の伝統的な造園様式を網羅する

近代建築群と対比して、自然・緑の憩いの場を提供する

具体的には、上代から中世、近世、現代へと4つの造園様式を取り入れ、わび・さびの世界に時を忘れる贅沢な散歩道へと仕上げ

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造園の就業者、この15年で6割減。庭園専門家は専門家同士の争いや批評をしてる場合じゃない/【おにわさん】は「庭園ファン」の『好き・楽しい』のためのサイト

造園の就業者、この15年で6割減。庭園専門家は専門家同士の争いや批評をしてる場合じゃない/【おにわさん】は「庭園ファン」の『好き・楽しい』のためのサイト

■このエントリを書くきっかけ:本エントリはTwitterでつぶやいたこの愚痴から派生し、つぶやいたことを再構成したものです。

で、表題の前に「お庭の専門家」の人口についてのデータを紹介。

■造園工事業 就業者数は2004年〜2017年で6割減2004年の68,335人から2017年には27,436人に減少。10年強で約4割に。
なお同じ統計で2003年には約78,000人だったそうなので、そこ

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雑誌『庭NIWA』のコラム『2100年の日本庭園へ』。vol.251では兵庫・神戸のキーパーソンと若手庭師にインタビュー。

雑誌『庭NIWA』のコラム『2100年の日本庭園へ』。vol.251では兵庫・神戸のキーパーソンと若手庭師にインタビュー。

■コラム『2100年の日本庭園へ』が掲載されている雑誌『庭NIWA』vol.251が発売中創刊40周年を迎えた日本の「庭」の専門誌『庭NIWA』。2023年1月の発刊号から庭園情報サイト《おにわさん》の中の人によるコラムがはじまりました。

コラムのタイトルは『2100年の日本庭園へ』。2100年=次の次の世代に伝えるために、「今の自分が次の世代になにができるか」みたいな意味を込めています。

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