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「おしゃれ童子」(新潮文庫『きりぎりす』)太宰治著 :図書館司書の短編小説紹介
自意識過剰で自己陶酔的で独善的な一時期というのは、誰にでもあると思う。
その頃に突飛な言動をとり、数年後に当時を振り返って恥ずかしさで顔を覆いたくなる、きっと誰にでもそういう経験はあるに違いない。あって欲しい。
太宰治の「おしゃれ童子」を読んで、まず感じたのは、自分も同じようなことをしたなぁ、との恥じらいへの同調だ。
周囲から浮いた「あわれに珍妙な」恰好をしても、天上天下唯我独尊状態にあ
自意識過剰で自己陶酔的で独善的な一時期というのは、誰にでもあると思う。
その頃に突飛な言動をとり、数年後に当時を振り返って恥ずかしさで顔を覆いたくなる、きっと誰にでもそういう経験はあるに違いない。あって欲しい。
太宰治の「おしゃれ童子」を読んで、まず感じたのは、自分も同じようなことをしたなぁ、との恥じらいへの同調だ。
周囲から浮いた「あわれに珍妙な」恰好をしても、天上天下唯我独尊状態にあ