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内定の戦略ポイント14.志望業界や企業は目先の人気や待遇だけでなく将来チャンスをつかむために何が必要かで見直してみると可能性は広がる

就活で志望の業界や企業を選ぶのは、実はギャンブルと同じです。なぜなら、今、人気があったり待遇や業績のいい企業や職種が、10年後、20年後、30年後もそうであるとは限らないからです。だから、就活でどの企業に入れたから勝ち組だとか、そんなことを考えても意味がありません。それ自体が古い価値基準です。

例えば、2010年に世界の携帯市場で30%の圧倒的世界シェアを握っていたNOKIAが、その後、スマホ市場への移行とアップルやサムソンの台頭に対応できず携帯事業から撤退するなんて誰も想像していませんでした。

日本の2010年卒業見込み向けの学生の就活の人気企業ランキングを見てみると、視聴率の低迷で苦しんでいるフジテレビが1位、デジタル化やマスメディア離れで苦しんでいる大手広告代理店の博報堂が2位、電通が3位、緊急事態の状況でなかなか出口の見えないANAが5位、JTBが7位となっているなど、スピードが速く変化の激しい時代に、更に不測の事態が加わることで、10年前の人気企業や職種が10年後には厳しい状況に置かれているなんて誰が想像したでしょうか。

10年遡って、2000年の世界のブランド価値のランキングではTOP10にアップルもグーグルも入っていません。コカ・コーラ、マイクロソフト、IBMが3強で、誰もGAFAが今のように世界を席巻し、日本のケータイ市場でアップルがスマホで40%以上のシェアになるなんて当時は思っていません。日本ではITバブルで多くのITベンチャーが誕生しました。でも、結局生き残れた企業はほんの一握り、その中でGAFAのようにグローバル化に成功した企業はありません。

更に10年遡って1990年は日本の絶頂期。皆さんのお父さんやお母さん世代が就活をしていた頃は、車や家電などジャパンブランドが世界を席巻し、バブル景気で金融や不動産が全盛でした。まさかそのジャパンブランドが韓国や中国のブランドにとって代わられ、当時就活の難易度が高く有名校しか入ることができないと言われていた政府系の銀行が跡形もなく消え、ボーナスが札束で立つ言われていた大手の証券会社や銀行までも潰れるなんてだれも想像していなかったでしょう。

現在は、デジタル化とグローバル化に生活様式の変化も加わり、技術革新のスピードは更に速く、変化の幅は大きく、グローバル競争は企業だけでなく国家レベルの対立も絡み激しさを増し、産業や企業の栄枯盛衰のスパーンはますます短くなっています。

そういった状況では、会社の名前や学歴とそこで教えられた古い村社会の価値観と表面的な知識のままで、デジタルの負の側面である自分で考えず検索やコピペばかりで、要領良く他人の意見を盗んで目先だけうまくいっても、マーケットで結果の出せる本当の実力を身につけなければ、市場の変化やレベルアップについていけず、生き残っていくのは難しくなっていきます。

でも、それは逆に見れば、チャンスでもあります。入った会社の名前や学歴ではなく、変化に対応しながら勝ち抜いていくための戦略を自分で身につけ、自分で必要な知識を学び経験を積み、自分で挫折や失敗をしながら、自分で実力をつけ、マーケットで結果を出しながら、キャリアアップしていくことで、自分で自分のブランドをマネージしていけば、自分のやりたいことを自分で勝ち取っていくチャンスは増えていくということだからです。

もし、今の自分では志望業界や企業に入るのは難しいと感じたり、就活をやりながらうまくいってないと感じたら、早めに志望の業界や企業をもう一度見直してみましょう。5つの視点で分析して戦略的に志望の業界や志望企業を絞り込む考え方を「内定の戦略Part1」で紹介しましたが、重要なのは目先の人気や待遇だけでなく、今の自分の現実的な可能性を理解し、その上で将来性を見越しながら、自分がどんな分野でキャリアを積み、マーケットで結果の出せる実力をこれから身につけ、キャリアアップしていくのかという視点を持つことです。

そのための第一歩として、現状の自分の条件でその道に入る「入り口」として、どんな選択肢があるのかを考えることで、その入り口が今は狭くて小さなものでも「未来の可能性」が広がって見えるでしょう。その時、その選択はどんなに理想の自分とかけ離れた小さな入り口でも、ギャンブルでなく、戦略になります。

大変だけど、あなたが苦労した分だけ
あなたはあなたが思うよりずっと成長していると思うから
苦労は自分に足りないことを知るための経験
失敗を経験しないで
後で取り返しのつかない大きな失敗をもっと先でするより
できるだけ早く、小さな失敗をたくさんして
たくさん打ちのめされてモガいた方が
遠回りに見えるけど実は次のステップへの近道
だから、頑張って。

ブランドマーケティングストラテジスト
KATSU

●「30Days ワークショップスタイルで就活の戦略を立案する」
皆さんが毎日1章ずつ読み進めることで、30日で一通り就活の戦略を完結できるようなワークショップスタイルになっています。

●「就活生のKATSU君のケーススタディで志望業界決定から内定までの就活をシミュレーション」
就活生のKATSU君という主人公で就活をシミュレーション。「情報を収集」し、「志望業界・企業を絞り込み」「自己分析」「ライバル分析」を行い、面接でアピールする「自分の強み」と「エピソード」を決定し、「自己PRや志望動機」をつくり、「面接」の練習をしながら、主人公が就活を勝ち抜いていく具体例をワンステップずつ理解しながら、一緒に自分の就活を考えていけるようになっています。

●「企業が求める人材価値を理解しライバルと差別化するための自分の強み・イメージ・エピソードを分析する」
企業が採用する人材に求める「基本的価値」「付加価値」とは具体的に何かを理解し、「内定を獲得する可能性の高い6つのタイプ」からライバルの強みとイメージを想定し、ライバルと面接で差別化するための「自分の強み」「エピソード」「イメージ」を洗い出す方法を、主人公のケースで例を挙げながらステップごとに具体的に紹介しています。

●「自己PR・志望動機のたたき台に修正を加えながら、差別化するための強みとイメージを落とし込み面接官に共感してもらえる内容に磨き上げていく」
戦略的に決定した「自分の強み」「エピソード」「イメージ」を「自己PR・志望動」に落とし込むために、「コピーライティング」と「プレゼンテーション」の考え方に基づいて、どのように修正を加えたらライバルと差別化し面接官に共感してもらえる効果的な内容に磨いていくことができるかを、主人公のたたき台の自己PR・志望動機に修正を加えながら、具体的にブラッシュアップの方法を紹介していきます。

●「うまくいっていない時は早めにチェックポイントで見直し」
戦略立案のプロセスに沿って、ワンステップずつ就活の戦略を考えていくことで、うまく行かない時にステップをさかのぼり、重要なポイントを振り返ることで、問題点を見つけ出し、戦略を立て直すためのチェックポイントも紹介。

内定の戦略 Part1 志望企業の選定・自己分析と強みの決定編(Day1〜Day13)「Day1 デジタルとグローバルの時代に必要なブランドマーケティングな生き方とは」
「Day2 就活マーケットのチャンスとリスクを仮説で理解する」
「Day3 戦略的に志望業界・企業を絞り込み勝つ確率を高める方法」「Day4 正しい情報を自分で見極める力が全ての結果を左右する」
「Day5 志望企業が採用する人材に求める価値を理解できているか」「Day6 企業に選ばれるだけでなくキミも企業を選ぶ」
「Day7 夢=ブランドビジョンは失敗しても立ち上り進み直す力になる」
「Day8 ドラマの脚本のように自分の理想のストーリーを描く」
「Day9 採用する人材に求める基本的価値」
「Day10 採用する人材に求める付加価値」
「Day11 ライバルの強み・弱みを分析する」
「Day12 自分の強み・弱みを分析する」
「Day13 自分とライバルの強み・弱みを比較分析する」
「エピローグ 自分で未来をキリヒラク 戦略を手に入れる。」

内定の戦略 Part2 面接で与える印象の決定・自己PR・志望動機編(Day14〜Day30)
「Day14 ライバルと能力で差がつかない時に何で差別化するのか」「Day15 ブランドイメージを構成する要素はなにか」
「Day16 内定を獲得する可能性の高い人達のブランドイメージ」
「Day17 面接でライバルと差別化するためのブランドイメージを立案する」
「Day18 自己PRを書くための7つのステップ」
「Day19 自己PRをブラッシュアップする5つのチェックポイント」「Day20 志望動機を書くための9つのステップ」
「Day21 志望動機をブラッシュアップする5つのチェックポイント」「Day22 複数の長所を組み合わせてパワーアップさせる」
「Day23 短所の質問で長所をアピールする方法」
「Day24 柔軟に面接で対応するための面接練習の4つのステップ」「Day25 模擬面接で面接官をやると自分の改善点が見えてくる」
「Day26 ビジネスではグループディスカッション力で勝敗が決まる」「Day27 最終面接はブランドイメージで勝負」
「Day28 うまくいってない時に戦略を修正するチェックポイント」「Day29 戦うマーケットを変更することで競争を優位に変える」
「Day30 第一志望に落ちてもどうしてもやりたい仕事があるなら」
「エピローグ グローバル成長企業の働き方と求められる能力とは」

●「自分より優れたライバルと差別化しポジションを獲得するためにブランドマーケティング戦略の考え方で内定の戦略を立案」
グローバルブランドのプロが使う「競争の激しいマーケットで、自分より強力なブランドの中で自分のポジションを獲得していくブランドマーケティング戦略の考え方」と「長年の面接官としての経験」に基づいて、「就活や転職でキャリアアップしチャンスをつかむための戦略」と、そのために「面接でライバルと差別化しながら内定を勝ち取る戦術」を理解してもらうために、皆さんが知っているブランドの仮説も例に挙げながら、就活の戦略を授業を受けているように読みながら、自分でも立てられるように興味深く解説しています。

●「デジタルとグローバルの時代に必要な”自分で未来をキリヒラ戦略”を就活で身につける」
就活を勝ち抜きながら「世界トップレベルのブランドマーケティング戦略の基本的な考え方」を習得し、デジタルとグローバル時代に必要な「何度でも訪れるチャンスをつかむための考え方」と「失敗しても立ち上り戦略を修正し進み直すための考え方」も身につけてもらえる内容にもなっています。

自分で未来をキリヒラク戦略を手に入れ、就活でチャンスをつかみ、努力と実力で自分でキャリアアップしながら、夢を実現していきましょう。

この本を通して学生が自分のブランドで就活マーケットで勝つためにはどうしたらいいかを真剣に考え、早い段階でトップブランドのブランドマーケティング戦略の基本的な考え方を学ぶことで、ブランドマーケティングに興味を持ち、もう一度世界で戦えるような人材が出てくることで、厳しい競争の中で戦うことができなくなってしまった国や企業や人や日本のマーケティングやジャパンブランドの復活の「きっかけ」になれば嬉しいです。

ブランドマーケティングストラテジスト
KATSU







日本人や日本のブランドがもう一度復活し、 世界のマーケットで戦えるようになるために。 そうやって経験を重ねた人達が、 能力や経験を次代に循環させることで 自己実現を追求していけるような 世の中になるために。 そのためにブランドマーケティング戦略で 貢献していきます。