うまいもん全部食い尽くす
先月受けた健康診断の結果がきた。
すべて異常なし。
素人目には判断できないコレステロール値や肝機能、血糖あたりも自分が思っていたよりだいぶ良好な値でひとまず安心した。
スタイルがいいわけでもなく、かといって健康的と言える生活を送っているわけでないので(おい)それなりに不安はあったけど、どうやら私の中身は割とタフらしい。
とはいえ、身体にやさしくない生活であることは間違いないので、まずは運動習慣を定着させねばなあ、と思っている。
(ただし思っているのはずっと前から。その結果がコレである。どんまい過ぎる。)
まだ30代なのでイキっているところも大いにあるだろうけど、いまのところは「健康のために生きるのはばかばかしい」と思っている人間なので、”健康のために”を軸に食生活を整えることはしていない。
食生活の基準は「美味しく、楽しく」。
ただし、これは雑な言い方だけど、一般的に美味しいものはたいていカロリーが高い。
美味しいものを選び続けることは必ずしも健康には直結しないのである。
でも、だからといって、低カロリー、低脂質や低糖質、減塩、といった、ちまたで”健康”と謳われているような食事を続けるのは楽しくない。
「だから痩せないんだろうが」と言われても何も言えない。
でも、飽食と言われる時代に、日本に居ながら世界中の食文化に気軽に触れられる環境でありながら、それに触れずに死ぬ人生は嫌なのだ。
なにも食に限った話ではない。
この時代に生まれたなら、この時代に出来ること、やりたいことは全部やって死にたい!
私は健康になるために生まれたんじゃない!
この先も、有名にも人のためにもならないであろう凡人の人生は、せめて自分を豊かな気持ちにさせることに使い切ってやりたいのだ。
生まれる時代も環境も選べない。
だからこそ、今自分の持てるすべてをフルに使ってやりたい!
そういう欲には、割と昔からまみれていた。
それに食いしん坊という特性が付随する。
というわけで、脂質も、糖も、塩分も、最高の贅であり、めちゃくちゃ美味しいじゃないか!
食い尽くせ!この世のうまいもん!すべて!!!!(BGM:ウィーアー!/ アニメ『ONE PIECE』初代OP)
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ただ、それだけになると身体のバランスが乱れることもわかっているし、食べすぎると美味しくも楽しくもならないことも経験上わかっている。
そこで、”食べない”のではなく、”食べる”の選択肢を増やそうという方向にシフトした。
旬の新鮮な野菜を蒸して、塩やポン酢で食べる。
食べ頃を迎えた野菜は、味も濃厚で、栄養価も高く、良いこと尽くめだ。
そこに、ミネラル豊富な天然の塩か、適当に混ぜて作ったポン酢ダレをかける。
シンプルだけど美味しくて、必要な栄養素をおさえながら、食べ応えもある。
こんなふうに、健康のためではなく、美味しいから食べるという食の選択肢を増やすことが、私の理想の食生活に最もアプローチしやすい。
その分、お肉を食べる時はガッツリ食べるし、いただいたお菓子はありがたく味わっていただく。
そういえば、この前いただいた仙台のシーラカンス最中。
パリパリの最中に、あんこと塩味がきいたバターがみっちり入っていた。倒れるほど美味しかった。
他にも、海外に行くと「これは脂質×糖質×塩分のカロリー大運動会では…?」と震えあがるほどパンチのある料理に結構遭遇するのだが、「ここでこれを食べずに死ねるか!」というサムライ魂で、拙者、もちろん食べる。当たり前だ。譲れるものか。
なにより、現代では悪とされがちなカロリー、脂質、糖質、塩分なるものたちも、本来は人間にとっては紛れもなく必須のものなのだ。
何事も悪となるのは”摂りすぎる”ことである。
昨今もてはやされているタンパク質も、やみくもに摂りすぎれば倦怠感を引き起こしたり、腸内環境を乱したり、腎臓に負担をかけたりと、かなり厄介な影響があると言われている。
まあでも、どんなに食生活を整えたって、それにプラスする適度な運動習慣が大事なんだけどね。HAHA!
健康を害さない範囲で、美味しいものは美味しく、存分に味わう。
美味しいものを思いっきり楽しめるように、その落差すら楽しめるように、普段はなるべくバランスよく慎ましい食事にする。
その結果が健康につながれば、こんな最高な話はない。
だから本当、あと運動だけどうにか頑張って、私。頼むよ。(他人事感)
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