マガジンのカバー画像

画家Kの自伝

14
画家である 加藤Kがその人生で体験してきた経緯を時系列で物語仕立てした小説です。 天使との恋、自然食教祖からのテレパシーと、不思議な体験も織り込まれた自伝です。各章末に、当時の絵…
運営しているクリエイター

#アーユルベーダ

画家Kの自伝 

画家Kの自伝 

目次
画家Kの自伝 第一章    大学時代
画家Kの自伝 第ニ章  マクロビオティック
画家Kの自伝 第三章  最初の師匠との出会い
画家Kの自伝 第四章  精神を患ったこと
画家Kの自伝 第五章  復学
画家Kの自伝 第六章  名古屋での生活
画家Kの自伝 第七章  K.ArtMarket
画家Kの自伝 第八章  結婚
画家Kの自伝 第九章  サイババとの出会い
画家Kの自伝 第十章  再発

もっとみる
画家Kの自伝 第三章

画家Kの自伝 第三章

最初の師匠との出会い

桜沢如一
では、マクロビオティックの創始者、桜沢如一氏とは、どういった人物だろう。もともと彼は、健康に恵まれず、どうしたら丈夫な体になれるのかと、幼少の頃から悩み、青年期、石塚左玄という食養家に影響され、健康を奪回、そして、玄米を中心にその土地でできた季節の野菜、海藻、みそ、醤油、胡麻塩、胡麻油を中心とした食生活を提唱し、西洋の、肉食、砂糖の摂取を強く戒め、多くの難病を抱え

もっとみる
画家Kの自伝 第四章

画家Kの自伝 第四章

精神を患ったこと

不思議な夜
東京から帰った僕は、仏壇のある座敷に寝かされた。
しかし、興奮してあまり眠れない。

自分のお腹は無限になった、なんでも無限に入る、というおかしな妄想で、ちょうど父が用意していたお釜の玄米を、全て食べてしまった。台所に行くと、母が立っていて、母には桜沢さんが乗り移っている気がした。

「ずっとお前を待っていた、俺はもうこのトンネルを抜けて先に行くぞ」と母は言った。桜

もっとみる