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2021年の800字

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逆噴射小説大賞2021に出した3作です。
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逆噴射小説大賞2021で奨励賞をいただきました+ライナーノーツ

逆噴射小説大賞2021で奨励賞をいただきました+ライナーノーツ

 こんにちは。電楽サロンです。

とりました。すごい。 この記事は発表翌日に書いています。全然実感が湧かないや。
 Twitterではお祝いの言葉をたくさんいただきました。本当にありがとうございます🙇‍♂️

 私は第一回から参加していて、自分が賞を頂けるとは思わなかったです。いや、思ってた時もあるけれど。いざ現実を目の前にすると「おお……」としか声が出なくなりました。
 思えば初めて第一回逆噴

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Sewcidal Boyz

Sewcidal Boyz

 悠一が家に着いたとき、液晶は午前2時を示していた。いつも通り音を立てず自転車を留め、裏口を開ける。新月の暗闇は深い。だが、家具の配置程度なら見当がついた。
 居間を抜け、靴を玄関に置いてから階段を上がる。隣室の両親が気づいていないのを確認し、自室のドアを閉めた。
「悠一くんだ」
 ネズミのぬいぐるみ、グレイがベット端で耳を動かす。彼は大きい耳で真っ先に悠一の帰りに気づく。
「ユーくん! ユーくん

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虚面狩り

虚面狩り

 座敷の梁には能面が所狭しと飾られていた。小面や邯鄲男、翁が私を見下ろす。床には面打用の道具が無造作に並んでいた。
 目の前に座る老人、日野犀青は二枚の写真を片手に、豆絞りを巻く頭を掻いた。
「写真が古いから断定はできんが、えくぼの彫りを見るに深井だろう」
 深井とは、子を失った中年の女面だ。物書きの端くれである私も下調べがついていた。
「ただ……、まともな面打ならこれは世に出さない。虚面が出来ち

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Groovy!!にさよならを。

Groovy!!にさよならを。

 太晴は時刻表を調べていた。高校で初めてのダンスバトルはボロ負けだった。今日は母親を説得して門限を0時にしてもらったが、優勝は杞憂に終わった。
 太晴はクラブ内を見回す。誰も彼も大人びていた。場違いな気持ちになり新品のキャップを被りなおす。
 電車はまだ先で、会場では準決勝が始まろうとしていた。どうせなら見ていこう。太晴はフロアの端に陣取った。
「ユリカ、バーサス、DD! レディーッゴーッ!」
 

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