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摂食障害について⑦~不安階層表を用いた治療~

こんにちは。かすみそうです。
このページを開いてくださりありがとうございます。

前回・前々回の投稿では、摂食障害における行動療法や、治療を始めてからの心の変化などについてお話ししました。
今日は、その続きとして、「不安階層表」というものを用いた治療についてまとめていこうと思います✎𓈒𓂂𓏸

前回・前々回の記事はこちらをご覧ください↓

ある時、カウンセラーさんから「不安階層表というものを作ってみない?」と提案を受けました。

不安階層表とは、0点を全く不安や不快感が起こらない刺激(物、状況、動作)、100点を最も強い不安や不快感が起こりうる刺激とし、0点から100点までを記入していきます。

私は、「食べ物」「量・状況」の2つの表を作りました。

✽まず、食べ物はこのような感じです↓
※今は変わっていますが、当時記載したものをそのまま紹介します

0点(抵抗感なく食べることができる)→おから・ひじき・サンドイッチ・グラノーラ
30点→お肉(主に赤身)・お魚・焼き菓子
40点→生菓子・アイスクリーム
70点→白ご飯・スナック菓子・炭酸飲料
90点→ジャンクフード・丼もの
100点(食べることに強い抵抗がある)→ラーメン・パスタ

ここに記載しているものは、もともと食べることができていたものばかりです。「元から苦手」というものはありません。
むしろ、私はラーメンやパスタが大好きでした。
でも、摂食障害になってから麺類が極端に怖くなってしまいました。
「麺類=太る」という認知の歪みがありました。

また、ジャンクフードにも強い抵抗感がありました。
ちょうどこの頃、どうしても欲しいハッピーセットのおもちゃがあり、マクドナルドでハッピーセットを注文したことがありました。
でも、ハッピーセットですらほとんど食べることができませんでした…。


✽次に、量・状況はこのような感じです↓

10点(抵抗感が低い)→朝食を残さず食べる
20点→昼食(少量)を残さず食べる
30点→夕食(少量)を残さず食べる
40点→朝・昼・夕食(全て少量)を残さず食べる
50点→昼・夕食の量を増やして残さず食べる
60点→友達と一緒に食べる
80点→昼食を一人前食べる
90点→夕食を一人前食べる
100点(抵抗感が高い)→朝・昼・夕食を一人前食べる、家族と一緒に食べる

とても分かりづらいと思いますが、当時の私はこのように記載していました。

朝食を残さず食べることは比較的ハードルが低いことでしたが、昼食と夕食は極端に量を減らしていたものの、少量でさえ完食することが難しいと感じていました。

さらに、他人と食事をすることに対しても抵抗感が強く、中でも家族には摂食障害のことをどうしても知られたくなかったので、家族の前で食事をすることは最も手強いと感じていました。

このような感じで自分の中で「食べ物」「量・状況」を点数化し、点数の低いものから取り組んでいくことになりました。


また次回以降の投稿で続きをまとめていきたいと思います・ᴗ・
ご覧いただきありがとうございました。


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