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「検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?」感想・ネタバレ

どんな本?

古谷経衡さんがラジオ番組「大竹まことゴールデンラジオ」でこの本をオススメしているのを聞き、興味を持ちました。
歴史には多角的な視点でアプローチすることが大切だと思っており、特にナチスに関する議論やその背後にある事実性や文脈について詳しく知りたかったからです。

また、現代の社会でも歴史修正主義が影響力を持つことから、歴史の事実と向き合う姿勢や認識を新たにしたく、この本を読むことにしました。

本の中では、「ナチスは良いこともした」という言説が取り上げられています。アウトバーンの建設や失業率の低下、福祉政策など、一見良いように思えるナチスの功績が検証されています。
しかし、それらの功績も歴史的な文脈や政策の意図を考慮すると、一面的な切り取りであり、実際には中身や結果が伴っていなかったことが明らかにされています。

また、本書ではナチスの経済政策や環境保護政策、動物保護政策といった様々な方面からナチスの実態や意図を解き明かしています。
結論として、多角的な視点で歴史を考察することの重要性が強調されており、歴史修正主義の危険性についても警鐘が鳴らされています。

読んだ本のタイトル

#検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?
著者:#小野寺拓也 氏 #田野大輔  氏

あらすじ・内容

「ナチスは良いこともした」という言説は、国内外で定期的に議論の的になり続けている。アウトバーンを建設した、失業率を低下させた、福祉政策を行った――功績とされがちな事象をとりあげ、ナチズム研究の蓄積をもとに事実性や文脈を検証。歴史修正主義が影響力を持つなか、多角的な視点で歴史を考察することの大切さを訴える。

検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?

感想

この本は、時折耳にする「ナチスも良いことをした」という主張の真偽を、詳細な研究と検証を元に解説しています。

ナチスがアウトバーンを建設したり、福祉政策を実施したりしたといった事実が取り上げられますが、その背景や真意、結果を深く掘り下げることで、一見「良いこと」と思われる行動も、その実態は人権の侵害や差別、略奪が隠されていたことが明らかとなります。
また、この本はナチスに関する一般的な誤解や俗説を正すだけでなく、歴史の中でのナチスの位置付けや、現代社会における歴史修正主義の危険性についても警鐘を鳴らしています。

特に印象的だったのは、ナチスが行った動物保護政策が反ユダヤ主義と関連していたことや、外国人労働者やユダヤ人への差別と収奪の実態についての詳細な記述でした。
これらは一般的に知られていない事実であり、私自身も初めて知る内容が多かったと感じます。

この本を読んで、ナチスやその時代に対する理解が深まっただけでなく、歴史の事実を正しく伝えること、そして多角的な視点で物事を考察することの大切さを再認識しました。
歴史は、私たちが未来を築くための教訓として学ぶべきものであり、その真実を歪めることなく、正しく伝えていく責任が我々にはあると感じます。

また、この本を通して、専門家たちが歴史の真実を守るためにどれだけの努力をしているのかを知ることができ、彼らの努力を尊重し、私たち一人ひとりも正しい歴史の理解を深め、それを次世代に伝えていく役割を果たしていきたいと思います。

まとめると、「検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?」は、ナチスに関する誤解や俗説を正すだけでなく、歴史の真実とその重要性を伝えるための一冊として、非常に価値のある本であると感じます。

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