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「アオアシ 17巻」 アシト、何かを掴みかける 感想・ネタバレ

どんな漫画?

愛媛から東京のJリーグのユースに入団した少年が主人公。
最初はボールを蹴る事が好きだった少年は、チームメイトと共にサッカーを基礎から学んで行く。

一歩前まで教えてくれるが、最後は自分で気が付かないといけない。
その理由は、、

前巻からのあらすじ

前半終了間際、突然守備が崩された。
何で崩されたかわからない4人はハーフタイムで話合うつもりだったが、そこにGKの秋山とボランチの小早川が話に参加させろと言う。

そこで小早川が、アシト達はコンパクトにしようと前がかりとなり、守備としてのバランスを崩していたと指摘。

そして、相手に大きくサイドチェンジされスペースを突かれたと言う。

小早川はアシト達にコンパクト=つめるとは考えないでくれ。
コッチと目を合わせ、どうしたいか声を出せと言う。

それを秋山と小早川だけではなく。
桐木、松永、馬場、遊馬、オジェックとも意志を共有してやろうと言っている。

そして、福田監督はその意志共有を「ボールを奪うための準備」だと言う。

そのあと福田監督から作戦指示が出る。

東京Vにボールを持たせ、あらかじめ決めておいた奪うポイントに嵌めたら奪って総攻撃する。

たがら守備というよりも、攻撃の準備をしているという意識でいて。

奪うポイントに誘導して、その時の守備の選手が奪う動作に入ったら他のメンバーは攻撃に動き出す。

このプレーは、守備が大嫌いなアシトからしたら凄くしっくり来ただろうな、、

そして、福田監督のこの言葉がハマる。

そうやって嵌める守備をし始めたら、アシトはメチャクチャ楽しくなった。

読んだ本のタイトル

#アオアシ (16)
著者:#小林有吾 氏

あらすじ・内容

ひたすら、前へ―― 衝撃展開の新章突入!
主力を欠いた状態で臨んだプレミアリーグ・東京VANS戦で、
見事 勝利を収めたエスペリオン。

一方、日本代表合宿に初招集された阿久津は、
なかなか試合に出られず、苛立つ日々を送っていた――

そんな中、阿久津が忌み嫌うアシトが大活躍をしているとの報が届く。
それを聞いた阿久津は、「黒い感情」を膨らませていき…!?

阿久津はこのまま代表合宿で爪痕を残すことなく終わってしまうのか…!?
そして、絶好調のアシトにも予想外のニュースが飛び込み!?

各々の人間ドラマがさらに濃密に交錯する17集!!

アオアシ 17

感想

チェコで代表に参加している阿久津。
次に対戦するトリポネと対等に競り合う阿久津だったが、、

でも彼はチームに馴染めて無かった。

元々、毒親の呪縛から離れるために阿久津はサッカーをやってプロを目指している。

そんな危うい執念を持っている阿久津を日本代表は受け入れられなかった。

阿久津を気に入って呼んだ監督だったが焦っている阿久津に、少し失望していた。

阿久津も、結果を掴めない焦りから他の代表メンバーに当たり散らすようになり。

チームメイトの義経はそれを知っていながら半ば放置していた。
一応、揉めそうになったら身体で止めてたけど、、

義経のセリフが意味不明ww

阿久津が何かを掴むのを待ちながら。

彼等の窮地を何回も救った阿久津なら大丈夫だと信じて、、

そんな殺伐とした勝負の世界。
なんとも残酷な世界だとも思ってしまうが、阿久津はそんな逆境を跳ね返して監督の下に行って直談判する。

そして、試合に出て結果を出す。
ところで、黒いモヤモヤはマイナスの情念かな?

そんな阿久津達が代表から帰って来た時に、義経、山田、志村がトップに昇格する事が決定。

小学生から育成してプロへ。

最近はユースから大学へ行って、それからプロになる選手が多い。
伊東純也、長友佑都も大卒からプロだよな、、

育成のエスペリオンとしては栗林のように16歳からプロに行けるようにするのが狙いだと言う。

そんな光もあれば、、
平のように辞める者も出て来た。

でも、この段階で去れる人って本当に凄い。
よく現状が見えている。

こういう人はどんな世界でも、ある程度活躍できると思う。
心からその事にハマれたらだけど、、

むしろプロになれる選手は極一部。
さらにスタメンになれる選手はもっと少ない。

そんな厳しい世界になっているのに、親が無神経にプレッシャーをかける事もあるらしい。

そんな辞めてしまう平のためにエスペリオンユースは団結する。
でも、、
団結は高校の方が上手。
それを揶揄する栗林だったが、平のために船橋相手に得点をしようと言う。

そんな中でスタメンになったアシトは、サッカーにのめり込んでいた。

サッカー以外の事を全て切り捨て、全身全霊でサッカーにのめり込んでしまっている。

そんな時にアシトの母、紀子が福田監督に会いに来た。
ただ紀子はサッカーは全く分からず、福田監督がユースの監督としてアシトの成長を報告しても我関せず。

反対に、アシトはサッカーを楽しんでやっているのかと聞く。

それに対して福田監督は、高校の部活でやっていた方が心からサッカーを楽しめていただろうと言われ、戸惑う紀子。

ユースはプロになるための組織であってサッカーを楽しむ場所では無い。
そしてアシトはプロの選手になりたい。
ならないといけない。

目の前でプロになった人達を見て、自身の辿っている道が間違ってないと確信し。
さらに前の試合で活躍したアシトは、さらにサッカーにのめり込んで行った。

そして、福田監督から呼び出され母に会ったアシトは、紀子との会話を拒否して来た。
兄が愛媛のユースに奇跡的に入った事を聞いても喜びもしない。

母、紀子のためにもプロとなって楽させたいと思いながらも、、
共にサッカーをしていた兄がサッカーを再開した事を祝福すら出来ないほど。
アシトはサッカー以外の事を考えたく無いと言う。

福田監督からしても嬉しい事だが、自身が同じ状態で怪我で挫折したので、経験値的に危うさも感じている。
そんな福田監督の事を見ていた花はアシトの危うさに気が付いていた。

だが、、
紀子からしたら、アシトは何かまたサッカーにハマって、何かを言っている程度にしか響かなかった。

ダメだったら戻って来ればいいのに、何を必死になってるのか解らない。

そんなアシトと紀子を偶然見ていた栗林の台詞が意味深だった。。

サッカー以外のモノを全て置いて来てしまった栗林から見て、アシトはこっち側に来れるかもしれない逸材。
でも、まだこちら側に来ていない。

そんな危うさを秘めながら船橋戦が始まる。

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