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「お金で読み解く明治維新」感想・ネタバレ

どんな本?

私は、歴史に興味を持ちつつも、日常の忙しさから学習する時間が限られていました。
そんな中、大村大次郎氏の「お金で読み解く明治維新」という本を手に取りました。
大村氏のシリーズは過去にも読んでおり、経済の視点から歴史を理解するアプローチが面白かったことから、今回も期待を抱きながら本書を読むこととなりました。

この本は、明治維新を通じてお金の動きとその影響を解き明かしています。明治維新の時代背景から、幕府財政の逼迫、不平等条約、そして倒幕への流れなどが詳細に描かれています。特に小栗上野介忠順が登場し、万延二分金という改悪通貨を作り、外国との取引、軍事力強化を行った過程が詳細に述べられています。しかし、その改悪通貨によるインフレがもたらす問題や、薩長が開港により物価を引き上げたことが幕府財政に与えた影響など、お金の流れが歴史に与える影響が詳しく解説されています。

著者は明治維新で誰が得をし、誰が損したのかを、経済的な視点から分析しています。その結論は、農民が最も得をしたとされており、幕府の崩壊によって土地が解放され、生産性が向上したことによるものです。また、商人や武士階級は損をしたとされ、薩長が掌握した不平等条約によって物価が上昇し、幕府財政が逼迫していったことが詳しく描かれています。

読んだ本のタイトル

#お金で読み解く明治維新
著者:#大村大次郎 氏

あらすじ・内容

小栗上野介の仰天・幕府再建策の謎 そして官軍を動かした「龍馬マネー」とは? ~教科書には書けないヤバすぎる幕末史~ ○明治維新で誰が得をして誰が損したのか? ○そしてニセ金が日本を動かした!? 〔国を動かすにはまずカネがいる!〕

お金で読み解く明治維新

感想

本書は、明治維新を通じて経済の側面から歴史を読み解くという視点が非常に興味深かったです。
特に幕末時代のお金の流れや通貨の改悪、外国との貿易問題など、普段はあまり触れることのない要素が詳しく説明されており、歴史の一側面を新たな視点から理解できたことが大変有意義でした。

著者の分析は的確で、特に農民の立場や経済的変化に焦点を当てることで、幕末の社会的な変革を新たな角度から理解できました。
また、幕府財政の逼迫や外交交渉の影響、幕府崩壊とその後の変化など、歴史の流れをお金の視点から追いかけることで、緻密な分析が行われていました。

この本を通じて、明治維新の背景にある経済的要素やお金の流れが理解でき、歴史の理解がより深まりました。
また、歴史の授業ではあまり取り上げられない視点からのアプローチは、社会人としての私にとって新鮮で興味深いものでした。

「お金で読み解く明治維新」は、経済の視点から歴史を考察する興味深い一冊でした。
著者の緻密な分析と解説によって、明治維新の背後にあるお金の流れや経済的影響が明らかにされました。
社会人として忙しい日常でも、歴史を新たな視点から理解できることは大変貴重な経験であり、この本を読むことで、幕末時代の歴史と経済がより身近に感じられるようになりました。

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