記事一覧
「ひとりの時間は大切。」(2021年5月25日)
日記を書くのが怖くなっていた。でも、&Premiumの「ひとりの時間」特集で、通勤の車のなかだったり、誰かといるときに出し入れし続けている言葉から離れたり、そして、日記を書く時間だったりに一人の時間を確保している女性たちが、広いページに適度な余白を持って言葉を並べているのを読んで、こうしてここに戻ってくることにした。
夕方に人を求めて彷徨ったり、バイトの時間に急かされたり、うまく行った先週を
プチ鎌倉下り(2020/8/29)
気づいたらバイトまで30分しかないが、炒飯と餃子を頼む。万福招来。速攻で食べることになりそうだ。
大船から北鎌倉まで流れる小さな川は清流で、かなりの数の魚が泳いでいたり、それを狙ってコサギが来ていたりして驚いた。道路の脇によくある。「やまと工房」というからくり屋敷のような細工屋さんが川沿いにあった。
円覚寺は山門の大きな、杉に涼しく守られた山寺で、地形は谷戸に似ている。後ろに構えるは六石見山で
浜を拡げる(2021年3月17日)
今日は小春日和のなか、公園中に泥の「浜」を拡げて一日中裸足で暮らした。これは、別の公園での別の一日に惹かれて始めたのだった。そこではホースから出る水を砂場に埋めて、「見て見て、湧水みたいだね!」と興奮するママの姿があった。覗いて見ると、透明な水が砂の上に浮かんだ浜辺のような水溜りができていて、2歳の女の子とその泥たちを掬ってはぼとぼとと落とす遊びをして過ごす昼下がり。その日が今日の始まりになる。
全天球5.1Chサラウンド(2020年7月11日)
夜23時半前後は雷風呂で鼓動を上げ過ぎてふらふらである。夜風でも浴びないとキツい。東京の千葉さんは寿命が来た蛍光灯になぞったが、真下にいた私たちには二度、町への落雷を足元で聴き、慄いた。あの音を真下で聴くと、死ぬかもしれないなってなって、その際で生きてるなってなる。雨も通りすぎて、雷は今は光だけが大きく空を走っている。珠に通行人がいる。
じっと待つ。雷の音に耳を澄ます。守られた風呂場の一室に
黒潮の精霊、家内のオクトポリス、駅伝の最終コーナー(20年4月15日+21年2月9日)
「魚は緑を求め、海は山を必要とする。漁民もまた山なしでは生きられなかった。」-日髙旺『黒潮のフォークロア 海の叙事詩』
黒潮を臨む鹿児島の富士の話を読む。『黒潮のフォークロア』という本だ。鹿児島にある開聞岳を目当てにして、船は漁場を定め、町まで帰ってくる。
思えば、北風小僧の寒太郎も「町までやって来る」存在だった。安房直子の『めぐる季節の話』にもありありと描き出されていたような「精霊」とい
夏の嵐の夜のネコ(2020年7月4日)
「私たちは皆自分ではどうしようもないうねりに翻弄されたもの同士ではありませんか」-ソル・ワイントラウブ(『ハイペリオン』より)
嵐の風が山を揺らす帰り、それはそれは恐ろしく、私の許容を越えた量の唸りが押し寄せる夜、小学校の隣の駐車場で黒猫に遭遇した。この地域一帯を縄張りにしている半-家ネコだ。小学校の窓には凄い速さで流れる雲間に出る、虹色の満月が映っていた。
猫は愛しさをどうしたって引き出
新調したシャツを羽織る
「その夜の夢は ノヴァの連続 次々と爆発を引き起こす 新星ー超新星たち 恐ろしいスター・レッド」ー萩尾望都「スター・レッド」
こってりした豚と味噌の乗ったカロリー高めの丼ぶりを食べながら、google chromeでブログを読むのが普段の昼。今日もいつも通り読んでたら、「空いた時間には、書くか読むか寝るか(概)」っていう一文にぶつかり、では私も書いてみようと思い立ったのがさっき。