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宇宙人に遭遇した時どうするか

過去にUFOだ!と話題になった映像を米国防総省が先月公開した。

もしUFOに遭遇した時どうするのか?
米国家安全保障局が公開した論文に対処方法が書かれている。以下、抜粋。

「技術力が下回るにもかかわらず、アイデンティティーを維持しながら、相手の技術力を取り入れた例がある」
「友好的でほかの文化のすべてを学ぼうとする熱意をもち、国全体が連携する日本のやり方に学ぶべきだ」

1、失われてしまった熱意

この論文が公開されたのは1968年だ。
果たして、”友好的でほかの文化のすべてを学ぼうとする熱意”が今の日本にあるのだろうか。
少なくとも、新型コロナウイルスに関する政府の対応を見ているととてもそうは思えない。

専門性と能力を考慮した適材適所によって組織された内閣を持つ台湾、科学的データを元に自らの言葉で国民に呼びかけるドイツのメルケル首相、独自の対策を打ち出し州民の信頼を得たクオモNY知事。
ニュージーランドや韓国もそうだ。学ぶべきことは隣国にもたくさんあるはずなのに。

我が国の首相が語る言葉はことごとく空虚に響く。
自らの言葉で語りかけることをせず、客観的な根拠を示さず、思いつきのような政策で貴重な金と時間を浪費する。

彼だけの問題ではなく、そんな人物を国のトップに選んだ僕たちにも責任がある。

2、共通の敵が現れても何も変わらなかった

少年漫画によくあるパターンだ。
今まで敵同士だったのに共通の手強い敵が現れて、そいつを倒すために手を組んでいるうちに気がついたら仲間になっていた現象。

新型コロナウイルスは間違いなく強敵だ。それも世界共通の。
では果たして、このウイルスの出現で各国の、あるいは人々の仲間意識は強まったのか?
強まってなんかいない。むしろ分断や差別が進んだように思えてならない。

つまるところ、僕らの、世界の成熟度はその程度のレベルだったということだ。
インデペンデンスデイよろしく、もし明日宇宙人が地球に攻め込んできたところで一致団結して立ち向かうことなんて出来ないだろう。

3、必要なのは

自分の生き方が国家の行く末を形作っている、と実感している人はもうこの日本にはいなくなってしまったように思える。僕だってそんな感情、生まれてこのかた抱いたことがない。

でも昔は確かにあったのだろう。そんな思いで日々の生活を営んでいた人が大勢いたのだ。だから外国人の目には「国全体が連携している」ように見えたのではないか。
それは今現在の社会を覆っている同調圧力とは一線を画すものだ。

世界を変えたいならまずは自分の周りにいる人を大切にしてください、と言ったのは誰だったか。
政治を悪者にする前に問いかけるべきは、一人一人の生き方なのではないか、と。最近はそんな気がしている。

宇宙人が攻めてきた時に対抗できるのは、自らの生き方如何によって世界の状況は変わる、と信じられるものだけだ。そんな人々が連携しなければ、未知の驚異には立ち向かえないだろう。


<空澄 遊>

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