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興味深いnoteの記事

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#日記

観光のプロから贈る「新潟県(上) 長岡花火大会は世界一?」

 コロナ感染が拡大している昨今ではありますが、観光地の人出が少しだけ戻ってきました。中止が続いていた新潟県 長岡の花火大会が、今年3年ぶりに新潟県民・花火ファンの期待を背負い開催され、歴史に残る素晴らしい花火大会となりました。  長岡の花火は日本三大花火の一つで、私が初めて長岡の花火を見た時は、その花火の巨大さに圧倒されました。令和元年、久しぶりに訪れた花火の色彩の華やかさに私はさらに驚かされました!!!  聞くところによれば令和になり、花火技術が飛躍的な進歩をとげ、カラー

中村文則『土の中の子供』を読んで

私は中村文則が好きだ。今までに読んだ彼のいくつかの作品、『何もかも憂鬱な夜に』や『掏摸』、『教団X』には、空虚な生への諦めと安らかなる死への緩やかな吸引が描かれている。生と死、どちらが人に幸福を与えてくれるのだろうか。 芥川賞を受賞したらしい今作も、中村文則らしい生死の狭間にたゆたう人の姿が描かれている。ひどい虐待を受けてきた主人公が大人になり、生きる活力もなく、何もない、つまらない日常を送る。その描かれ方はリアルで、振り子のように過去と今の記憶が交錯する。(普段の記憶の思

戦場のバースデー〜水もガスもない生活 ハルキウ現地取材

2022年7月中ば、一時ハルキウから撤退したロシア軍は再びハルキウのわずか10キロ手前まで進行してきていた。 7月中旬、ハルキウ北部、最前線手前の団地に取材に訪れていた。 前回の記事 男性の住んでいるマンションもロシア軍とウクライナ軍の戦闘で破壊された。 ロシア軍とウクライナ軍の戦闘で破壊された団地の中を歩いていると お爺さんが外で焚き火でお湯を沸かしていた。 その光景を見た瞬間、、ここで生活する人たちの現状を理解した。 ここで生活する人たちは水だけでなく、、ガ

地下シェルター〜ロシア兵に連行された男の末路〜 歪められたブチャ

ロシアの装甲車から兵士が降りてくると、シェルターで避難生活をしていた男を連れて行った。その後、その男が生きている姿を見た者は誰もいなかった。 ブチャには光(ロシアに占領された悲しい過去)と光がある。 ブチャの人々は今日も前を向いて歩き続ける、重すぎる過去にも負けずに、、 前回の記事  6月初旬、初めてブチャを訪れ、破壊された街並み、未だブチャに残る悲劇の跡に圧倒された。 夕方になり、そろそろキーウに戻ろうかと思った瞬間。 遠くに、青い空の下に白いテントがあるのに気

頑丈な死にたさが揺らぐ小説

今日、 中村文則著『悪意の手記』 を読んだ。 小説の世界に夢中になりすぎて ボロボロ泣きながら一気に読み進めた。 前回読んだ『流浪の月』に続いて、 めちゃくちゃ良かった。 今回もアタリ引いた。 新作をどんどんチェックするというよりは、 本との運命的な出会い (これも何かの本で読んだような気がするが) 『出会うべき時に、読む本は現れる』 というロマンチックなものを、 今でもなんとなく信じたまま本屋に向かっている。 私の中でそれを確固たるものにしたのが、 中村文則の『何もかも

「遮光」中村文則 / 読書メモ

サクッと。 GWは中村文則ですね。笑。 筆者の文庫本に変えて、のくだりにて。 デビュー作の『銃』とこの二作目の『遮光』は、なんというかぼくのやわらかい部分に属する。 僕はこう解釈しました。 上記の「やわらかな」を「生々しい」と変えてみる。 つまり中村文則の処女作『銃』と二作目『遮光』は、小説家中村文則の内側に、悪魔のように根付いてしまった生々しい生得的な部分に属する。 僕の中から、原石の固まりのようなものが、そのまんま出たような小説かもしれない。「何かを持ち歩く」

ファミマのソックスを愛用しすぎたらいつの間にかファミマ推しになっていた

ファミマがアツすぎる。 アツすぎて、火事が起きそうだ。 それは言いすぎた。とにかく、私の中で『ファミリーマート』というコンビニがめちゃくちゃブームになっているのだ。でも今まで、かなりファミマにお世話になっていたはずだが、なぜ今頃のブームなのか。 中学校の職業体験の場所がファミマだった。今だったらすごく喜ぶけど、当時は『なんで職業体験がコンビニなんよ!』とちょっとだけ不満はあった。 何をやったかは正直記憶が薄れているけど、ぽっちゃりした体型の店長さんが抜けっぽかったこと

自己紹介

 緊張してこれを書いています。    いい印象を残したいと、どうしても思ってしまう。でも正直にいきたいと思います。  一度読み始めてくれた方が最後まで読んでくれたら、いいなと思っています。 ✏︎✏︎✏︎  高校の社会科の授業で、セックスボランティアを題材にしたものがあった。  わたしはちょっと変わった学校にいた。  そこは、わたしが入学する前から変わったところだったし、今も変わったところだと思う。良い意味で。  その授業で扱ったセックスボランティアというのは、以下のふ

#115 フリーランス1年目のiPad活用法とは?

こんばんは!アラフォーで独立したメタボリック脱出しかけお父さんです! 11月に入って色々と仕事をさせて頂いてる中で、私が愛用しているiPad Pro2020のポテンシャルの高さに改めて感動すら覚えたというお話です。 そもそもiPadを買った理由とは? 過去記事にその理由を書いているのでご覧ください。 主な用途11選 1.ノートやメモまずはノートとして活用から。Good Note5というアプリで手書き用として活用。ペーパーライクフィルムを貼った時のApple Penci

ガーシュウィンとラヴェル

数日前、ジョージ・ガーシュウィンの著作権をめぐるニュースを見かけました。 私自身も、何曲かガーシュウィンの曲を弾いたことがあるのですが、彼の生い立ちについてはきちんと調べたことがありませんでした。 ちょこっと発表会で弾くくらいであれば、そこまで深い解釈は必要ないですしね。 ただ、Wikipediaを当たって分かったのが、結構コンプレックスの塊だったのかもしれない……ということ。 ・ユダヤ系ロシア移民の子供 ・ニューヨークブルックリン育ち ・きちんと音楽学校で音楽理論を学

第一回オンライン読書会開催!――3行ポジティブ日記

 私が立ち上げた『Fのゆるっと読書サークル!』第1回目のオンライン読書会を開催いたします!  初回はnoteでも参加者様を募集しようと思います。※限定2名枠  概要は下記となります。  日時:9/12(日)21時~  内容:オススメの本を紹介しあいましょう!     持ち時間1人1~10分以内でお願いします。    (参加人数により変更あり)    ※ 非サークル員の方の枠は先着2名までとなっております!  参加したいよ!という方はコメント下さい!  期限:9/1

「エロとアカデミック」を行ったり来たりの若造の日々

 先日は、カメラマンの上の方の人と「団鬼六」の話で盛り上がった。彼は、教師志望だっとか。話は宇能鴻一郎にまで及んだ。  その筋の巨匠・宇能鴻一郎の伝説的官能小説でタイトルが『むちむちぷりん』(徳間書店)というのもあるが、それは置いといて。  宇能鴻一郎自身は、東京大学大学院在学中に芥川賞を受賞し、その後、官能小説家に転身するという異色の経歴の持ち主。20代前半、彼の特長的な主人公の、OLみたいな語り口調にハマってしまっていた。  私の20歳台は、「エロとアカデミック」を行

八月の湯治⑧ 最終回【涙のラストダイブ、さらば三英荘】

<前回はこちら>  いつものように宿で昼食を摂っていると、マナーモードのはずのスマホが鳴る。緊急速報だ。滞在している北杜市、警戒レベル3。高齢者等避難が発報された。  北杜市でも長野県寄りのエリアが中心だが、油断はできない。 ここ増富は標高1,000m、渓谷沿いの温泉地だ。三英荘は小さい旅館で、山に沿うように建てられている。街の中心を流れる本谷川、河川境界からも十数メートルしか離れていない。  この時点では大した降雨ではなかったが、断続的に降り続いていたため地盤が心配だ。

14. 随筆家 白洲正子の書斎

ある日。 東京に行くたびに、行ってみたい場所があった。町田市・鶴川の「武相荘」(ぶあいそう)である。   白洲正子の書くものを初めて読んだのは、10年以上前か。近江の古寺を訪ねた「かくれ里」、「近江山河抄」「高山寺」の回想録もよかった。影響されやすいわたしは、湖北の向源寺の「十一面観音」をみて、高山寺の鳥獣戯画にも会いにいった。正子は歩く人だ。ぐいぐいと肩から体ごと前のめりに野里を分け入り、修験者のような眼で欲しいものを一つ残らず観ていき、それらを書いた、そんな畏怖すら覚え