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#21歳女子、同情するならユメをくれ。
辛い。就活セミナーを終えた、お利口な私の足の上に、一枚のアンケート用紙が座っていた。住所・氏名・大学名、と一通り書き終えると、それはこう問いかけた。抑揚一つ変えない無機質なその声で、突然。
「あなたの夢を教えてください」
もう、早く家に帰りたかった。殴り書きにも近いような文字で、私は書きこんだ。多分、何かを書き込んだんだと思う。翌朝の通学電車の中では、もう何も思い出せないけれど。
私は、
#クリスマスプレゼントは
「今年のクリスマスプレゼントは何にしよう」
小さなころもたくさん考えて悩んでいたんだろうけど、きっともっと明確だった。
新しいあのゲームソフトにしようか、缶バッチメーカーにしようか、どうしようかな、みたいな風に。クリスマスを来週にひかえた今日、たとえば誰かに尋ねられたりなんかしても答えられないんだろうな〜って。
おとなの悲しいところは、たくさんお金を持っていることに慣れてしまうことで、
かとい
#1 すきなひとに、謝ったりなんかしない。
やっぱり、オノ・ヨーコの言った通りで、
海に落ちたどんなに小さな砂も虫も、
世界中の海に影響を与えるのだと思った。
それは、確かに生きる意味なのかもしれない。
とてもすきなひとがいて、
でもずっとずっと秘密にしていて、
そのひとへの、すき、という気持ちに全身で浸かってぷかぷか浮いていた。
前にその人にこんな風なことを言ったことがあって。
「忙しかったり、目の前のことでいっぱ
#音楽 「もしも僕に」関取花
関取花(せきとりはな)さんの透き通る声でうたが始まる。
声がスゥっと心の真ん中に入り込んで、やさしく広がっていく感じ。
私たち当たり前に日々生活しているだけなのに、
積み重ねる度に切ない現実を目の当たりにしていくことになる。
そういう経験をたくさんするのが、
きっと子どもと大人のあいだの時期なんだと思う。
「努力は大抵報われない」
「初恋なんてまぼろしで」
そんな言葉と花さんの声がひとつひと もっとみる
#音楽 「セックスレスについて with かおりやまこし」
「セックスレスについて with かおりやまこし」
毎回同じ下着なんかじゃ飽きちゃうかな
毎回同じプレイなんかじゃ飽きちゃうよ
君の行く風俗はおいくらですか
私と風俗嬢どっちがお上手かな
毎週火曜日は毎晩1人で眠るの
毎週水曜日は君はすぐに眠りにつく
今週の火曜日は新しい下着をつけて 君を待つの
私が満たしてあげるわ
「愛の拒否権なんていらないわ」
作詞:アーモンドちゃんとかお
生きること、死ぬことの全て。
写真がすきで、小説がすきで、広告がすきで、
自分で写真を撮るのも、自分で文字を書くのもすきで。
Twitter、Tumbler、Instagram、Ameba、忍者ブログ、CROQUIS+Diary、自分の日記帳、手帳、iphoneのメモ、メールの下書きボックス、、、、
ありとあらゆるところに文字や映像をかきつらねて数年が経ち、
「ああ、これひとつにまとめられないかな」
って思って、"n
#2 0.01%の不安は消えない。
土曜日の早朝8:30。
この丘を登った神社ですきなひとが私のことを待っている、
なんだかそれはすごく特別な気がした。
***
連絡を絶っていたこの時間は、
なんだか長かったような、そうでもなかったような。
ふと唇の乾燥が気になって塗るリップクリームはもらったもの。
お昼になるとデスクの上に広げるランチョンマットは一緒に買ったもの。
お気に入りのCDアルバム、内緒だけどそのひとに影響さ
#うそみたいな合鍵とあのオレンジの光
「振られたことがない人にはこの気持ちはわからないよ」
愛してやまない自分のお城を手放す日がきた。
タイムリミットが2年間だったなんて、
そんなの全然、知らなかった。
ベランダに人工芝を敷いた、
憧れの、生まれてはじめてのベッド。
自分のためのキッチン、ううん、
何もかも全部わたしのためのわたしの場所。
ずっと一緒だとは思ってなかった、
せめてもう少し、もう何年か先だと思ってた、
だからまだ
#花束みたいな恋とは?
決戦1
今思えば、
「花束みたいな恋をした観に行こうと思ってるんやけど一緒にいかん?」
この言葉が運命(呪い)の始まりだったかもしれない。
M氏からの連絡があったのは土曜日。
美容院でカット、カラー、パーマ、トリートメントのフルセットをしていたものの、その後は翌日のオンラインイベントに備え、自宅で仕事をするつもりだった。
とはいうものの、久しぶりの美容院、数年ぶりのパーマ、新しく買ったワ
♯リーダーはさみしい
のほほんと生きて暮らして25年が経ちました。
1/4世紀。あっという間だ。
こんなにのほほんと生きている私でも、
ことの流れや雰囲気で、チームや組織のリーダーになることがある。
高校の部活(バトミントン)と大学のゼミ、
私の所謂リーダー経験はこの2つ。
高校の部活は、部長会議なるものが月に1度くらいあるんだけど、
数ヶ月経ったある日の部長会議で、他の部活の部長に、
「え、部長だった
#生きたくなる朝がくる。
自殺願望なんていったら大袈裟かもしれない。
でも、「この先の景色が見たい」とはどうしても思えなかった。
2015年末にこの世を去った高橋まつりさん、
2016年に亡くなった雨宮まみさん、
この2人の遺した文章を読んだときは、「共感」なんかじゃなかった。
あれは共鳴という感情だった。
まつりさんの生前のツイートを布団の中で全て読み上げた。
彼女の会社での出来事を綴るツイートを「ユーモア