鉛筆画とエッセイ。
眠れなかった朝は、なんだか体がだるくて
熱っぽくなる。
朝早くから仕事に出かける主人を見送って
私は息子が寝ている間に、そっと起きて携帯を見るだけ
静かな朝に、音もなく1人の時間を楽しむ。
お湯を沸かしてコーヒーを入れて飲もうとしたら
寝室から泣き叫ぶ声が聞こえてくる。
汗だくで泣いている息子を抱き上げ、宥める
「ごめんね、怖かったかな?」「起きたの?もっと寝る?」
涎まみれになった指を吸いながら、私の服をまくりあげようとする
太陽が登って暑くなった寝室 きっと寝苦しかったのかな
汗だくの息子は喉が渇いたよう
母乳を飲ませ、背中を優しく叩きながら ベットに座り壁にもたれながら
息子が落ち着くのを待つ
リビングに移動し エアコンを付けた
涼しさが 心地いい。
私のコーヒーは冷めてしまった
朝は何回かレンジで温め直す しまいには風味も何もなくなる
ただの黒い液体
朝は息子の機嫌を伺いながら、ダラダラと過ごしてしまう
機嫌が悪いとすぐに泣き出す、一日中くっついてて
お腹の周りに汗をかいている。
優しいミルクのにおい よだれのにおい
一日中私にくっついて、乗っかって
1人になりたいって思うこともあるけど
いつか離れていくんだと思うと
切なくもある。
10年前のあなたは、そんなふうに私べったりで
私が居ないとこの世の終わりのように泣くのに
今は、少しも気にしなくなっちゃって
大きくなってきた反面、寂しくもある
最近は、コーヒーが冷める前に
あなたは朝出かけてしまうから、
おかげさまでゆっくりとコーヒーが飲めるように
なりました。
嬉しいような、寂しいような。
あなたの
小さかった頃を、思い出します。
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