かにたま

96年生まれ。

かにたま

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最近の記事

一平ちゃん

私は由緒正しき酒弱家系の出身で、しかもお酒がそんなに好きじゃないため家ではお酒を飲まないようにしているのだが、それでもたまにお酒を飲みたくなる夜がある。 そんな夜が幾日か続いた4月某日。 ふと我に返った。 自分、お酒飲まないほうがいいんじゃない? だってお酒弱い家系だよ?たぶん病気になるよ? それにお酒好きじゃないんだよ? ああ、もう絶対に飲まないほうがいい。 そんなわけでお酒飲まないチャレンジが始まったわけだけれど、そう簡単に断酒できるわけじゃない。 そもそもなんでお酒が飲

    • 街コンで出会った女性と食事に行った話②

      2/14、街コンで出会った女性と食事に行きました。 実はこの女性と食事に行くのは2回目でした。 1月下旬に一度食事に行き、とても楽しかったので2回目に行くことになったのです(なお、「街コンで出会った女性と食事に行った話」に登場した女性とは別人です)。 仕事終わりに、お相手の職場の最寄り駅に集合。お相手の希望で安いチェーンの居酒屋に行きました。 趣味のようなはじめましての話は1回目済ませたので、今回は過去の事や将来の話をしました。 私はお相手に聞かれるままに、転職で東京に来た

      • 街コンで出会った女性と食事に行った話

        1月某日、街コンで出会った女性と食事に行きました。 19時、仕事終わりで新橋駅に集合。 自分はスーツ、お相手は在宅勤務だったらしく私服でした。 街コンで15分ほど話しただけだったので顔を覚えておらず、電話を使って何とか新橋駅の雑踏の中で再会することができました。 「化粧っ気のない人だな」 これが私のお相手への第一印象です。 在宅勤務ということもあるかもしれないですが、化粧が薄かったことを覚えています。 年齢は32歳くらい、身長は165cmほどでスタイルがよく、顔は綺麗寄りの

        • 目標

           目標をここに宣言します!  なぜわざわざnoteに書くのかというと、何事も長続きした例しがなく、有言不実行・不言不実行な私が目標達成のために少しでもプレッシャーをかけるためです。おもしろくないですが、暫しお付き合いを。 1.仕事をがんばる  この度転職しまして、5月から新しい仕事を始めます。金銭面はよくないですが、将来的に給料を上げられる可能性のあるポジションであることと、東京に出られることから選びました。会社での仕事はもちろんのこと、自分でも専門知識をつけたり英語の勉強

        一平ちゃん

          富士山登ってみたくない?

           タイトルのままである。富士山登ってみたくない?  別に山が好きなわけではない。できればしんどいことはしたくない。それでも登ってみたい。なぜなら日本一だから。  生来のミーハーで、有名な物が大好き。当然日本一なんて大好物。しかし、日本一様は私のような庶民には手の届かないところにあるのが常だ。やたらと遠かったり、もしくは高価だったり。とかく時間とお金のかかるものが多い。そんな中、我らが富士山は手頃な距離に手頃な価格で行ける。 しかも「登る」という達成感つき。  もちろんしんどい

          富士山登ってみたくない?

          映画感想・エッセイ-2「アルプススタンドのはしの方」

           城定秀夫監督作「アルプススタンドのはしの方」をNetflixで見ました。めっちゃよかったです。甲子園の端っこで応援する高校生4人。それぞれの思いが試合とともに変化していく。そんなお話。  しょうがないことなんてないんだよな。部活をやめたり、好きな人に恋人がいたり、勉強がうまくいかなかったり。みんな悩みを抱えていて、それでもバットは振らないといけないんだよな。試合とともに変わっていく彼らの心情、大きくなる応援。そんな高校生たちの純粋さと熱さに泣きそうになりました。高校生の頃、

          映画感想・エッセイ-2「アルプススタンドのはしの方」

          映画感想-1「猫は逃げた」

           今泉監督作、「猫は逃げた」を見てきました。不倫が原因で離婚間近の夫婦が猫の親権で折り合いが付かず離婚に踏み切れない。ある日猫がいなくなってしまって…さてどうする夫婦と不倫相手たち。こんなお話。  すごく好きでした。まさに今泉監督という温度の映画で、終始心地よかったです。とくに後半の家でのシーンは最高。話している内容は真剣なんだけどクスッと笑えて心地の良い会話。すごくよかった。ラストもこれでいいんだよという終わり方。意外な展開とか大事件とかそんなのいらないんだよ。今泉映画のあ

          映画感想-1「猫は逃げた」

          和歌-2

          2人きり 彼女と過ごす 早春夜 刻を速める 指の温もり

          和歌-1

          春待日 庭に咲きける 梅の花 香る蒼風 暫し仰がん

          クルー体験したい

          昔から思っていたこと。マクドナルドで働いてみたい!ハンバーガー作るの楽しそう!ドライブスルーの接客してみたい! 幼い頃の私にとってマクドナルドは実に魅力的な場所だった。ハンバーガーは美味く、そしてハンバーガーを作るのは楽しそうだった。レジの奥の厨房を覗いてはハンバーガーが作られる様にどきどきした。ドライブスルーはズルいとさえ思っていた。巨大なメニューから声だけが聞こえてくる。注文を済ませて車を前に進めると既にハンバーガーが出来上がっている。なんかかっこよかった。特にスピーカー

          クルー体験したい

          告っとけばよかった

          中3の思い出。好きな人ができた。席替えで席が近くなったのがきっかけだったと思う。そこから好きになるのは早かった。当時モテなかった私は、女子と話せるだけでほとんど恋に落ちたも同然だった。 あと、顔が好みだった。どれくらい好みだったかというと、彼女そっくりのキャラクターが表紙に描いてあるライトノベルをジャケ買いするくらいには好みだった。めちゃめちゃかわいい訳ではなくクラスで5番目くらいのかわいさだったと思うのだが、私には絶妙に刺さる顔だった。 彼女と仲良くなりたくて隙を見ては話

          告っとけばよかった

          エッセイを書くことにしました。

          エッセイを書くことにしました。 ただそれだけなんですが、だらだらと理由を書きます。 このnoteを始めたときの目的は小説を書くことでした。自分の経験とか普段考えていることを小説に昇華できたらなと思っていました。はじめは多少なりとも書けていた小説ですが、段々と書けなくなっていきました。書きたいことが思いつかなくなってきたからです。なので、エッセイとして自分の経験とか思考を整理することにしました。ある程度整理できたら小説を書くつもりなので、お手柔らかに何卒。

          エッセイを書くことにしました。

          流行について

          私は流行に疎い。流行りの音楽やYouTuberは全く知らないし、ドラマだって全然見ない。昔からそうなのだが、興味があるものしか見ないのである。好きな歌手や好きな芸人、好きな監督の映画しか見ない。歌手や芸人を開拓することはない。開拓しようと思ったこともない。理由は明確ではないが、開拓するという選択肢が私の中に存在しない。そこまで興味がないからか、めんどくさいからか、たぶんこの辺りが理由なのだが、とにかく開拓しない。ただそれだけのことだ。 ところで、最近になってこの姿勢にどこか

          流行について

           18時30分。心なしか足取りが重い。 「明日こそは……」  声はどこに向かうでもなく夜の闇に吸い込まれる。 「またね亮祐」 「おう、また明日な」  補講終わり。今日も言えなかった。  山崎紗希。去年初めてクラスが同じになってからずっと気になっていた。ぱっちりとした目、薄い唇、少し低い鼻。明るくて、誰にでも話しかける優しいところ。好きになってしまった。  今日こそはと思いながら、何も言えない毎日はあっという間に過ぎてゆく。  卒業まで3ヶ月。おれと紗希は同じ大学を目指している

          弁当箱

          「この貸しはでかいぞ」 「いやあ、悪い悪い」  少し怒った様子の翔平に詫びをいれる。  実際、この借りはでかい。いつものように2人で駅に向かっていたのだが、途中で弁当箱を教室に置いてきたことに気付き、学校に引き返す羽目になってしまった。結果的に一時間に一本しかない電車に乗り損ねたのだからなかなかの失態である。  「ふう、やっと玄関か」  コートに積もった雪をはらい、上履きに履き替えて3-2の教室を目指す。 「着いた着いた」  先を歩く翔平が教室の扉に手を掛ける、がそこで動きが

          ブラックコーヒー

          「やべ、眠くなってきた」  ずっと英語を解いていた圭人がボソッとつぶやいた。 「私も眠いかも」  そう言って私は机に突っ伏す。 「自販行く?」 「いや、めんどいなあ」  そういう圭人は本当にめんどくさそうだ。  私たちの高校の自販機は中庭を抜けた先、学食の隣にある。しかも外は雪が降っている。青森の12月は、驚くほど寒い。 「けど、このまま勉強してても仕方ないしなあ。しゃあない、行こう」 「りょーかい」  すっと立ち上がる圭人。 「圭人、コートは?」 「いいよ、めんどくさい」

          ブラックコーヒー