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映画感想・エッセイ-2「アルプススタンドのはしの方」

 城定秀夫監督作「アルプススタンドのはしの方」をNetflixで見ました。めっちゃよかったです。甲子園の端っこで応援する高校生4人。それぞれの思いが試合とともに変化していく。そんなお話。
 しょうがないことなんてないんだよな。部活をやめたり、好きな人に恋人がいたり、勉強がうまくいかなかったり。みんな悩みを抱えていて、それでもバットは振らないといけないんだよな。試合とともに変わっていく彼らの心情、大きくなる応援。そんな高校生たちの純粋さと熱さに泣きそうになりました。高校生の頃、他の部活の応援をしたことがあったなあとか、汗のににおいと照りつける日差しと応援の熱気とかを思い出しました。あの頃の自分に誇れるだろうか?と考えましたね。今の何もうまくいっていない自分。すっかり汚れてしまって、しょうがないなんてすぐに諦めてしまう自分。人並みだけど、がんばろうと思った。あの頃の自分に胸を張れるようになろうと思いました。
 懐古厨で何かと昔を懐かしむ自分にはドストライクな映画でした。あの頃悩んでいたことを思い出して、当時はすごく嫌だったはずなのに、そんな当時の自分を今では好きだなと思いました。あの頃この映画に出会っていればなあ。けど、当時見ていてもたぶん何も感じなかっただろうな。応援なんかめんどくさいだけだよとか言いそう。ああ、もう一回高校生やりたいなあ。はっ、いかんいかん。また懐古厨がでておる。今を生きなければ。
 あの頃の自分よ!今は悩みだとか大変なこともあるだろうけど、二度と戻らないかけがえのない時間だぞ!大切に生きろよ!三振でいいからバットを振れ!未来の自分が羨ましむ輝ける日々なのだから。

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