街コンで出会った女性と食事に行った話

1月某日、街コンで出会った女性と食事に行きました。
19時、仕事終わりで新橋駅に集合。
自分はスーツ、お相手は在宅勤務だったらしく私服でした。
街コンで15分ほど話しただけだったので顔を覚えておらず、電話を使って何とか新橋駅の雑踏の中で再会することができました。

「化粧っ気のない人だな」
これが私のお相手への第一印象です。
在宅勤務ということもあるかもしれないですが、化粧が薄かったことを覚えています。
年齢は32歳くらい、身長は165cmほどでスタイルがよく、顔は綺麗寄りの方でした。
徒歩で予約していたイタリアンレストランへ。
お互いにお酒を1杯ずつと、パスタ、ピザ、カツレツ、ガーリックトーストを2人で分けて食べました。
料理はどれもおいしく、お店を予約した私の鼻は高々です。
街コンで話したとはいえほぼ初対面のようなものなので、趣味や運動経験、出身地など基本的なことから話しました。
お互いにミュージカルが好きなことがわかり、おすすめのミュージカルでひと盛り上がりしました(ちなみに、私のおすすめのミュージカルはミス・サイゴンです)。

そんなこんなであっという間に1時間が経過し、仕事の話になりました。
お相手に質問されるがままに、複数回転職していること、残業が多いこと、給料が低いことなどを話しました。
するとお相手は、「本業はSEだが最近副業を始めた」といい、「金持ち父さん貧乏父さん」について熱く語り始めました。
私は「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだことがあるので知っています。
私の胸に何かの予感が走りました。何とは言い難いけれど、ザワっとする感覚です。
そして、「私(お相手)に副業を教えてくれた恩人がいて、その恩人と勉強会をするんだけど来ない?」と言われました。
予感は確信に変わりました。
「あぁまたこれか……」と私は心の中で呟きました。私がミカサなら頭痛がしていたことでしょう。
そう、2022年の夏、マッチングアプリで出会った女性とサイゼ○ヤに行き、「恩人とホームパーティをするから来ない?」と言われた時とそっくりだったのです。

「恩人と会うのいつがいい?」
お相手の問いかけに一瞬にして2022年の夏から2024年の冬に帰ってきた警戒心MAXの私は、その後の会話を「ふーん」「なるほど」「すごいですね」で乗り切り、怒涛のマシンガン副業トークを「そろそろ帰りましょうか」と21時前に無理やり切り上げ、お食事代8740円を全額支払い、新橋駅で解散、LINEは即ブロックしました。
1月の寒風は私の心と懐に吹き付け、「街コンこわい(||゚Д゚)」という感情と空っぽになった財布を残して去っていきました。


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