本当の正直者は

人生の達人を目指す。何も趣味が豊富で遊びがうまい人間という話ではない。お金を稼ぐのが得意ということでもない。とんとん拍子に昇進昇格、立身出世を果たし、どこぞの組織のトップに昇り詰めるという類ではない。それは、本当の正直者であれということ。即ち、嘘をつかない、人を羨まない、妬まない、憎まない、蹴落とさない。そして、根っから素直で謙虚であること。本当の正直者は、最大の難を逃れることが出来る。なぜならば生き方がしなやかだからだ。身の程を弁え、慈悲、慈愛に溢れ、その生き方は飽食を好まず、実に質素である。人生の達人は、何事にも動じることなく、物事の分別を持ち、清濁を伴せ呑むことが出来る人。もし己が人生の達人になりたいのであれば、自分で何とかするしかない。道理を実践し、苦労の経験の中から学んでいく。誰もやりたがらない小さな些細なことほど、自ら手を挙げて人知れず粛々と行っていく。そうすれば、弾み車が回り出す。一度、回り出した車輪は、力強く逞しく突き進む。そのことを肝に銘じ、人生の達人を目指し、素直に謙虚に正直に生きます。有難う御座います。