金澤幸緒

約30年に渡り約15社の会社を設立・運営し、多くの不動産投資を経験。 2012年にタ…

金澤幸緒

約30年に渡り約15社の会社を設立・運営し、多くの不動産投資を経験。 2012年にタイタンキャピタル株式会社を設立。現在はグループCEOを務めています。 設立後は主に銀座・青山・表参道といった日本の超一等地を中心に不動産投資を行っております。

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会社のお話「今までとこれから、そしてその先へ、ずっと」

タイタンキャピタルの金澤幸緒です。 今から約5年前のことです。 その頃、タイタンキャピタルは大きな岐路に立っていました。 重要なポジションのひとつを担ってくれていたメンバーが退職することになり、会社の方向性や今後の経営戦略などについて思案していたところだったのです。 そんな時、世界最大級のアメリカ系投資銀行に勤める知人から、部下である二羽啓史郎を紹介されました。 実は、二羽は当時転職活動を行っており、タイタンキャピタルとは別の会社に就職が内定していました。 にもかかわらず

    • 不動産投資のお話 -タワマン節税封じ

      タイタンの金澤幸雄です。 近年、富裕層を中心に絶大な人気を得ているタワーマンションは、不動産の中でも資産価値も高いとされる物件のひとつです。特に高層階は夜景などの眺望の良さや日当たりの良さ、プライバシー確保のしやすさなど、他の住居にはないメリットが多くあります。こうしたタワーマンションの購入によってできる相続税対策はタワーマンション節税(タワマン節税)と呼ばれ、注目を集めています。 タワマン節税とは、タワーマンションは購入金額に比べて相続税評価額が大幅に低くなる、というタ

      • 不動産投資のお話 -タワマン節税(相続)

        タイタンの金澤幸雄です。 タワーマンションの高層階は「セレブの象徴」とも言われ、眺望の良さや豪華な共用施設、高いセキュリティなどが富裕層をはじめファミリー層や海外の投資家など幅広い層に人気です。こうしたタワーマンションの購入によってできる相続税対策があることをご存じでしょうか。 最近ではこのタワーマンション節税(タワマン節税)に対し、国が規制に乗り出しつつあることも話題を呼んでおり、その動向が注目されています。 タワマン節税とは、タワーマンションは購入金額に比べて相続税

        • 不動産投資のお話 -インボイス制度の目的

          金澤幸雄です。 いよいよ2023年10月1日から「インボイス制度」が導入され、消費税に関する制度の変更が行われます。2021年10月から登録が開始されたインボイス制度は、消費税の課税事業者を中心に影響があるとして認知されていますが、不動産投資の世界にも少なからず影響があります。インボイス制度の目的や仕組みなどから不動産業界に与える影響などについて、できる限りわかりやすくお話ししていきたいと思います。 インボイス制度とは、一言で言うと「課税事業者がインボイスという書類を用い

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          不動産投資のお話 -インボイス制度の不動産投資

          タイタンの金澤幸雄です。 2023年10月1日から「インボイス制度」が導入されます。インボイス制度とは、一言で言うと「課税事業者がインボイスという書類を用いて、消費税の仕入税額控除を受けるための制度」のことで、要は消費税に関する制度の変更が行われるということです。 2021年10月から登録が開始されたインボイス制度は、消費税の課税事業者、免税事業者を中心に影響があるとして認知されており、わたしたちの不動産投資の世界にも少なからず影響があります。 前の項では、不動産投資にお

          不動産投資のお話 -インボイス制度の不動産投資

          不動産投資のお話 -インボイス制度

          金澤幸雄です。 2023年10月1日から「インボイス制度」が導入されます。インボイス制度とは、一言で言うと「課税事業者がインボイスという書類を用いて、消費税の仕入税額控除を受けるための制度」のことで、要は消費税に関する制度の変更が行われるということです。 2021年10月から登録が開始されたインボイス制度は、消費税の課税事業者、免税事業者を中心に影響があるとして認知されており、わたしたちの不動産投資の世界にも少なからず影響があります。 不動産投資の世界でインボイス制度の開

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          不動産投資のお話 -不動産投資の存在意義

          タイタンキャピタルの金澤幸雄です。 近年、投資の世界でも、欧米諸国をはじめとして、環境や社会などの企業の長期的成長に重要な要因であるESG(環境=Environment、社会=Social、企業統治=Governance)に配慮した考え方を求める動きが広まりつつあります。この流れに乗るようにして、不動産ならびに不動産投資の存在意義も大きく変貌を遂げようとしています。 これまでの不動産投資は、購入時の諸費用、管理費、固定資産税などの年間経費や、賃料などの定期的な収入、その不動

          不動産投資のお話 -不動産投資の存在意義

          不動産投資のお話 -「ESG」投資

          タイタンキャピタルの金澤幸雄です。 2015年9月の国連総会で設定された指針である「持続可能な開発目標(SDGs=Sustainable Development Goals)」。2030年を年限とし、「誰ひとり取り残されない」を理念として掲げ、多様性と包摂性のある持続可能な社会の実現のための国際目標として知られています。 「貧困をなくそう」「質の高い教育をみんなに」「ジェンダー平等を実現しよう」「産業と技術革新の基盤をつくろう」「気候変動に具体的な対策を」などの17の目標

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          不動産投資のお話 -インパクト投資とは

          金澤幸雄です。 近年、不動産投資の世界でも「インパクト投資」という言葉を耳にするようになってきました。 インパクト投資とは、金銭のリターン(投資回収金額と投資金額の差、いわゆる経済的な利益のこと。財務的リターンとも言い換えられます)を得ることと同時に、社会的・環境的な多くの課題に対してポジティブあるいはネガティブな影響や変化(=インパクト)をもたらすことを目的とする投資行動のことを言います。 「インパクト」と聞くと、何かセンセーショナルな出来事や衝撃的な事柄などを想像して

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          不動産投資のお話 -アービトラージ(arbitrage)

          タイタンキャピタルの金澤幸雄です。 主に株や証券取引の場で使われる「アービトラージ(arbitrage)」という言葉は、金融・証券用語のひとつで、「裁定取引」「理論的価格差」などの意味があり、「サヤ取り」「スプレッド取引」とも言います。 裁定取引とは、まず、同じ価値を持つ商品に生まれる一時的な価格差(歪み)を利用して、高値になる方を売り、安値になる方を買います。その後、両者の価格差が縮まったときに、それぞれの反対売買を行うことで利ざやを稼ぐという取引の手法です。 保険会社や

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          不動産投資のお話 -イールドギャップ

          金澤幸雄です。 不動産投資を勉強していると「イールドギャップ」という言葉を目にする機会が増えてくると思います。 イールドギャップ(Yield gap)とは、投資の利回りと長期金利との差のことを指し、本来は不動産投資に限らず投資一般に使われる用語です。ここでは、投資の中でも不動産投資におけるイールドギャップについて、お話ししたいと思います。 不動産投資の重要な投資判断指標となるイールドギャップとは、「投資物件の利回り」と「金融機関からのローン金利」との差のことです。 不動

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          不動産投資のお話 -リバースモーゲージ

          金澤幸雄です。 リタイア後の生活について考えるとき、やはり気がかりなのはお金のことでしょう。老後の資産運用に関する記事や書籍、セミナーなどで「リバースモーゲージ」という単語を目にする機会も多いと思います。 リバースモーゲージ型住宅ローンとは、主に高齢者向けの資金繰りの仕組みのひとつです。 リバース(逆)モーゲージ(抵当権)という名前のとおり、一括で借入れた分の残高を最後にまとめて返済するという仕組みで、住宅ローンとは真逆とも言えますね。 自宅などの手持ちの不動産を担保に

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          不動産投資のお話 -クラウドファンディング

          タイタンキャピタルの金澤幸緒です。 不動産を所有し、そこから発生する家賃収入などの収益を得たり(Income Gain)、所有する不動産を売却して利益を得たり(Capital Gain)して運用する不動産投資は、プロの投資家はもちろん、会社経営者や会社員、そして、これから投資を始めてみようとしているビギナーにも人気の高い投資方法です。 しかしながら、不動産の購入には、多額の資金が必要です。そういった資金問題から、なかなか不動産投資に踏み出せずにいる投資家も少なくありません

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          不動産投資のお話 -人口減少

          タイタンキャピタルの金澤幸雄です。 実は、政治は不動産の需要と大きく関係しています。 日本の総人口は2008年にピークを迎えましたが、その後現在に至るまで減少傾向にあります。 国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2010年には約1億2800万人だった日本の人口は、2030年には1億1600万人あまりに減少するのではないかと予想されています。 しかもこの人口減少は、日本のどの地域でも等しく起こるわけではありません。 都市部には依然として人口が集中する一方で、地方の

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          不動産投資のお話 -「晴海フラッグ」

          タイタンキャピタルの金澤幸雄です。 先日、東京オリンピックの選手村をリニューアルした大規模マンション「晴海フラッグ」の一部の分譲抽選会が行われました。 晴海フラッグとは、東京都と民間企業が開発したプロジェクトです。東京オリンピックの選手村として使用したのち分譲マンションとして転用する目的で、東京ドーム3.7個分の広大な敷地に建設されました。開発には三井不動産、三菱地所、野村不動産など、国内総合デベロッパー10社が名を連ねています。 ちなみに、オリンピックの選手村跡地を大

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          不動産投資のお話 -「生産緑地の2022年問題」

          金澤幸雄です。 最近、「生産緑地の2022年問題」が話題になっていますね。 不動産投資に興味がある方はすでにご存じとは思いますが、かねてからのコロナ禍とこの2022年問題によって、さらなる都市部の不動産価格の下落、賃貸だと物件の空室増加などが業界内で懸念されています。 生産緑地とは、一定の条件のもとで税負担の軽減などが受けられる、都市部の農地や山林のことです。 この生産緑地制度は、今から29年前の1992年に、都市部に農地を残す目的で、三大都市圏(首都圏・中京圏・近畿圏)

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