見出し画像

不動産投資のお話 -「晴海フラッグ」

タイタンキャピタルの金澤幸雄です。

先日、東京オリンピックの選手村をリニューアルした大規模マンション「晴海フラッグ」の一部の分譲抽選会が行われました。

晴海フラッグとは、東京都と民間企業が開発したプロジェクトです。東京オリンピックの選手村として使用したのち分譲マンションとして転用する目的で、東京ドーム3.7個分の広大な敷地に建設されました。開発には三井不動産、三菱地所、野村不動産など、国内総合デベロッパー10社が名を連ねています。

ちなみに、オリンピックの選手村跡地を大会後にマンションとして転用したのは残念ながら東京が最初ではなく、2012年のロンドン大会が初です。
当時、選手村として使われたイーストビレッジは、大会後の改修で分譲・賃貸マンションとして再利用されています。いまや人気の住宅地としてショップやレストランもたくさんオープンし、新たなコミュニティとして進化を続けています。

晴海フラッグは大きく3つの街区に分けられ、4145戸の分譲住宅と商業施設の複合開発です。3方向で海に面しており、レインボーブリッジ、芝浦、お台場が見える眺望の良さが売りになっています。

上述のように既に販売済みなのは940戸で、パラリンピック終了後、2021年11月からの販売再開が予定されています。

個人の希望者はもちろん、不動産投資家やセカンドハウスを希望している富裕層に加え、中国、韓国から来日した外国人たちが殺到し、人気の部屋は100倍以上の倍率になりました。レインボーブリッジが見える棟のペントハウスに至っては、180倍以上の高倍率となったそうです。

東京都中央区晴海五丁目に位置し、日本一のプライムエリアと言っても過言ではない銀座まで2.5キロあまりという好立地にもかかわらず、坪単価300万円ほどという低価格も大きな魅力でしょう。周辺のタワーマンションは一坪当たり430万円程度ですから、それと比較すると、3割も安く、東京都中央区の眺望最高のマンションが買えるというわけです。

坪300万円という金額は、東京都中央区のマンションではまず考えられない値段です。また、元はオリンピアンたちの住居として使用していたため、建物はかなり余裕をもって作られており、ゆったりした生活スタイルが期待できるでしょう。

投資目的で晴海フラッグを見てみると、正直ちょっと難しいと言わざるを得ないのですが、今まさにマイホームを検討しており、ある程度価値のある家を手に入れたいという人にとっては、十分に検討の余地があり物件だと思います。


金澤幸雄

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?