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14歳の抜毛症~娘と母の葛藤

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2020年夏、14歳の長女が髪を抜き始めました。 最初は気にもしなかった。私自身も思春期に自分の髪を抜いて「へー、毛根ってしっかりしてんだなー」と眺めて壁にぺたっとくっつけたりし…
思春期の娘の抜毛症についてのマガジン。どんな葛藤があったか、どう対処したかを具体的に綴っていきます…
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記事一覧

娘個人を見ていただくこと

娘個人を見ていただくこと

中学2年生。
きっと親にも言えないことってたくさん抱えてる。
いや、自分でも言葉にならないことが山ほどあるはず。

そういうことも引き出してほしくて心療内科に行ったのに、少し子どもっぽい医師と娘と私の3人で話をすることで終わった。

きっとこれでは、娘の本心は引き出せない。

別の心療内科へ粗野な看護師の立てるガサツな音にイラっとする場面も多々あったので、この心療内科には1~2回で行かなくなった。

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心療内科受診、服薬開始

心療内科受診、服薬開始

2020年7月、中二の娘が髪を抜いているのを発見した。

一時的なものだろうとあまり気にはしていなかったが、半年たってもやめない。抜く本数は増えていき、残された髪の毛でも隠し切れなくなった。

表情は暗くなり、もともとの猫背がさらにひどくなり、学校も休みがちになった。

心療内科さがしネットでいろいろ調べてみたが、どうやったって素人判断なわけで。
とにかくプロの意見を仰ごうと、診療内科を受診するこ

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「がんばれ」が正しかったのか

抜毛症(ばつもうしょう)を発症して半年。
長女の頭皮は、かなり髪の間から透けて見える。

そのまま登校させるのは忍びなく、現在、ウィッグ着用で登校している。
※ウィッグで登校するまでの経緯は、別記事で投稿予定です。

毎朝車で。ウィッグをつけてから、毎日学校まで車で送って行っている。

そもそもとんでもない坂道を登りきったところにある中学校。しかも校庭を過ぎて校舎に入るときもかなりの坂道。
自宅前

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14歳の抜毛症

14歳の抜毛症

発症中2の長女が抜毛症(ばつもうしょう)になった。

夏休みごろから、彼女の学習机の周りに髪の毛が散らばるように。
つむじあたりはあからさまに毛がなくなり、もみ上げもなくなった。

それでもごまかせないほどではなかったし、まぁそのうち治まるだろうとのんびり構えていた。時には叱ったり、時には「ねーハゲてるよ」と冗談めかして言ったりしながら。
冗談めかして言うと、娘も軽く「ねぇ、薄くなったね」と返して

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