いつでもゼロ

え？
何年ぶり？

誰か見てる？

ここ最近ずっと、インスタグラム、X(旧Twitter)、YouTubeとSNSを彷徨っていて
突然、無性に、文章を書きたくなった。
短い呟きでもなく、写真や動画がメインのおまけの文章ではなく、
書きたいことを書く「文章」を書きたくなった。

長い独り言みたいに、何かのためじゃなく思うままに、誰が見てるかわからないけど。
ブログを始めたばかりのあの頃みたいに。
国語の授業も読書感想文も大嫌いだったのに文章を書きたくなるなんて、人生って不思議なもんですね。

思い返せば13年半ほど前、大学の卒業と同時にアメブロのアカウントを作って毎日更新していた。
料理本を出したくて、毎日毎日レシピとその日あった日記のようなものを書いていた。
今見るととんでもなく下手くそな写真と一緒に。

意味があるのかわからない。
誰か見てくれているかもわからない。
何者でもない新卒フリーターが、毎日ブログを書いていた。

結果、ブログを通じて大手企業の当時は誰もが知っていたフリーペーパーから連載の依頼をいただいた。
その2年後、料理本を出版することができた。

そして、なんだかんだの今です。（だいぶ端折った）
27冊ほどの料理本を出版させていただき、雑誌、ラジオ、テレビ、食品企業とのタイアップやイベント出演など、数えきれないほどたくさんの活動をさせていただいています。

なんだか文字にするとすごく夢がある。
でも、現実をただただ積み重ねてきただけ。
ゼロから積み重ねてきた事実があるだけ。
何者かになった感覚も、ない。

出産後、会社を作って、noteを書いていた。
たぶん、当時は野望に満ち溢れていた。

今は？

3年ほど前に筋トレにハマってボディメイクの大会に出場し日本３位になり、
1年ほど前にシングルマザーになって今は5歳の子どもとの時間を何よりも大切に思っている。
（※ときどき仕事を変えたのかと勘違いされますが、管理栄養士のお仕事は変わらずずっと続けています。）

あのとき想像していた未来と全然違う今がここにある。

でも、それは決して不本意なんかじゃない。
全部自分で選んで決めてきたことだから。

運動ゼロのたるんだ体から
トレーニングを始めて、
初めて大会というものに出て、
入賞なんてできなかったところから、
日本3位になれた。（1位ならもっとカッコよかったね！）

夢でも成功ストーリーでもなく
ゼロから積み重ねてきた現実。

ちなみに2年目は4位。
これぞ現実！って感じ。

今もまた「ゼロ」である。
いつでもゼロ。
そして次の１を作るのもまた自分次第。

途中でやめてもいい。
気が変わってもいい。
大切なのは
「自らの意思でゼロから１を作り、やれるだけやる経験」を得ること。

いつでもゼロ。
そう思えばなんでもできそうな気がしてくる。

迷ったとき、やりたいことが生まれたとき、
これを自分自身が思い出せるように、今日ここに書き残しておきます。

最後までお読みいただきありがとうございました！

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