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何人採用したらいいの?をグラフでわかりやすく伝えるには?


ご覧いただきありがとうございます。
私は100人程度のスタートアップ企業で人事・労務管理を担当しています。
事業の社会への浸透を目指す方のバックオフィスをアシストするのが自身の目標です。
そのためにこのnoteでは少しでも役立つ情報の発信を目指します!


採用を数値で伝えること

突然ですが、従業員70人の会社で1年に8人に1人の確率(1/8=0.125)でやめている場合, 何人ぐらい1年で採用したらいいのでしょうか?
メンバー間で、「今年は〇人は目標にしよう!」と共通の目的を設定するには、どうしたらよいでしょうか?

直感的には、なんとなく5~6人は採用しないと、、という想いになりますよね笑
ただ、それをチームで共有する目標にするには具体的な根拠がほしいです。

そのためには、データをグラフで可視化することが大切だと感じました。

この記事では、退職の確率と社員数から、何人やめる確率が多いのかを可視化する方法をお伝えします!

退職人数ごとの発生確率を示すグラフの作り方

「従業員50人の会社で1人が12.5%の確率でやめている場合, 何人ぐらい1年でやめるのか」をエクセルを使ってグラフにします。
①データを記載する
・エクセルに下記のように記録します。
 B2:一人が1年間にやめる確率(12.5%=0.125)
 C2:社員数(50人)
 D列:やめる人数を1~15人まで記載する
 E列:D列のやめる人数ごとの発生確率を記載する
   BINOM.DIST関数を使います。
   BINOM.DIST(成功数, 試行回数, 成功率, FALSE)
    成功数がおきる確率を返します。最後の引数にFALSEを指定した場合は成功数のみの確率、TRUEを選択した場合は成功数までの事象が発生する確率を返します。成功数に10をいれた場合は、0~10が発生する確率の累計という内容になります。
 E5セルには、成功数が1(=1人がやめる場合)の確率を表示するため、
 「BINOM.DIST(D5,$C$2,$B$2,FALSE)」と入力しています。

 F列:発生する人数までの累計を表示しています。F1には1人以上やめる人数を表示したいため、「1-BINOM.DIST(D5,$C$2,$B$2,TRUE)」を記載しています。

②グラフを作成する
・上記の表をグラフ化します。
 D列とE列の表の範囲を選択します。
 メニューの「挿入」から散布図を指定します。

下記のようなグラフができあがります。

累計のグラフも表示されるように編集していきます。
・グラフの右側に表示されるフィルターマークを押し、「データの選択」を押します。

・表示されたウィンドウで「系列1」を選択し、「編集」を押します。

・系統名にグラフの列名が記載されたセル(E$4)をいれます。「↑」マークを押すとセルの選択ができます。

累計のグラフも表示されるようにします。
・ウィンドウ内で「追加」を押します。

・下記のように入力します。
 系統名:列のタイトル(F4)
 Xの値:人数(1~15)
 Yの値:累計の確率(D5:D19)

・下記のようなグラフができます。
あとは見やすいように加工していきます。

③見やすいように加工する
<小数点の桁の変更>
「軸の書式設定」から変更できます。
・軸のあたりをダブルクリックします。
・表示される軸の書式設定で小数点の桁を変更します。



<グラフを線で表示>
プロットを点だけでなく、線も表示するようにします。
・「データ系列の書式設定」で線を設定します。

・グラフごとの意味を表示するようにします。
 グラフの編集で「凡例」にチェックをいれます。


・タイトルも入力すると見やすい形に表示されます!

こうしてみると、4人くらいはおおむねやめそうだな、6人くらいやめる確率が高いなということを可視化して伝えることができます。
チームの中で、共通して目標をもつのに大変助かるかと思います。

人事や採用に関わる人にぜひ実務で活かしていただければ幸いです!


ご覧いただきありがとうございます!
このnoteでは、起業をされたり、これから事業の推進に取り組みたい方に、管理業務やマネージメント、モチベーションの向上などの組織運営について、情報を発信できる場にできればと思います。
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