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#詩

№4 脱出

№4 脱出

真っ暗なトンネルの中を
だるま落としで抜かれたような
力の入らぬ腰で
足だけは動き続けますようにと
泣いちゃだめだ止まっちゃうと
目を閉じたまま
わななく唇の端で
小さく叫びながら走り抜ける
そして
この身が無事だったと
安堵するだけ
繰り返し 繰り返し

時に僕は暗い谷に降りていくしかなかった
底はあったが正気を失いそうだった
引きずり降ろされそうになりながら
蹴散らしながら
壁をつかみ
這い上

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詩「がんばらない」

詩「がんばらない」

何かに疲れた時 
人間は生きることがイヤになる 
それは一つのことに立ち向かったからなんだ

まずは自分を褒めてみよう
鏡に映る【私】を見て泣かせてみよう  
疲れた顔を見て泣くことは自然なことなんだ
涙が枯れたら美味しいものを食べよう
美味しいものを食べたら休もう

これからの君は頑張らなくていい
気を張って生きなくてもいい

頑張ると疲れる
頑張らなくても生きていける
生きていることは頑張って

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八月横断

八月横断

5、4、3あたりで青に光る裏切りに会釈を「みてるか太陽」

詩|はっとり(マカロニえんぴつ)

詩|はっとり(マカロニえんぴつ)

オトナとびっきり淋しい音楽をいくつも知らなきゃ
大人じゃないのよ
ママのふりした恋人の乳房を
パパの真似した彼の背中を
愛せていないと大人じゃないのよ
あなた これから大人になるの
あなた これから大人になるの

myself

myself

全ては自分だ

自分自身が空間とグラデーションになって

溶けていってると思えば

自分は世界とつながっている

世界は自分の一部であり

自分自身が世界でもある

肌の色も差も

言葉の違いも

手と足が違う事を考えれば当たり前

違っていたって同じ身体の一部

人類とはそう言うものなのだと思う

だから手を怪我すれば

足が無傷でもその痛みを感じるはず

そのイマジネーションを失わないように

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