星の流れない空。(超短編小説#10)
ふと空を見上げたときに流れ星を観て
それ以来なんとなく夜は空を見上げて帰るのが習慣になった。
けれど、あれからまだ1度も流れ星を観れていない。
あのときはなに流星群だったっけ。
思わぬところで手に入れたものは
意外と尊いもののようだ。
高校生のころ、中学の同級生から女の子を紹介された。
紹介された女の子とは別の高校に通っていたけれど、毎日メールをしていた。
もう顔も名前もはっきり覚えてないけれど
嘘のように毎日メールをしていた。
自分の通っていた高校は海の近くにあって