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今夜も存在の軽さを忘れたままに不思議したくてまた甘えてる |「大豆田とわ子と三人の元夫」綴り
夢みたいな夢を抱えて最早地底生活者のもぐらのように暮らしたいつかの記憶ごと成仏できるのかも知れない。ハンサムで愛くるしい主人公とその周辺の温度に感化され、ひっそり微かにおおらかに私の心のロマンスカーな部分が自動的に動き出すような素敵ドラマが最終回を迎えた。こんな作品をリアルタイムで銀河民として鑑賞した歓びに親愛を込めて、きっと再び思い出すことは無い備忘録を綴ってみる。
例えば寝つけない夜、宇宙の
秘密裡にしてた事を忘れちゃったことさえ忘れ行く未来に |「大豆田とわ子と三人の元夫」9話観た
昔々あるところに…
そんなはじまりの物語で育んだ生粋のおとぎ心。身体まるごと感受性の塊で喜怒哀楽のお部屋も建設最中であった幼少期の私は、ピカピカでシャラララでキキララの水源のようなそれを浴びるように見つめていた。お気に入りに認定されたのは「眠れる森の美女」で、寝ている間に何もかも整えて優しく起こしてくれるシステムを操る魔法への憧れはとどまることを知らず。真夜中に目を覚ましてしまったある日、想像力の
満月の夜、話をしたいのは誰でも良い訳じゃない愛しさと切なさと心細さと
ひとりふらっと立ち寄ったラーメン屋さんで食べたラーメンが驚く美味しさだった嬉しさを表現する方法は、お店を後にする時、若干熱を帯びた発声で『ごちそうさまでした』と言う以外に無い。再び食べに行ったとして、自分の体調や作る人の調子や気温・湿度等等。全ての要素が相まって起こった奇跡の1杯だった可能性もあるからだ。ある日の贈り物みたいなサプライズは、宇宙の秘密は緻密な蜂蜜的刹那を感じられる。食す側からすると
もっとみる泣きつくした後、やっとひとり歌い始めたみたいな彼女たちの歌声
不安でもおなかはすくし、窓辺には朝が来て、洗濯物ももうじき乾く。この時期の季節の変わり目は、春のパンまつりの陽気とは裏腹に、個人的にはアレルギー反応まつりで肌がいつも以上に揺らぐ闘いの日々として過ぎ行く。いっぬも喜び庭駆け回るテンションを心の隅の方だけには設けておきたいけれど、気がつくと愉快さの成分さえ忘れてよく分からない生命体、拗らせ妖怪人間ベム化へ進捗し続け哀しい。
桜がきれいで本当に良かった
瞬間で解凍するあの肌触りの様な感情│「大豆田とわ子と三人の元夫」第1話
学生時代の友人に久々会うと、一瞬であの頃の無償な愛くるしい関係性が蘇生される感は年々自分の想像を越えて来る。照れくさいけれど嬉しくて甘酸っぱい苺頬張ったみたいな体感は、例えば、元夫婦の場合、どんな風に解凍され押し寄せるのだろう。結婚という響きに未だ若干の憧れと圧倒的窒息を覚える未経験者の私には、どんなにキラキラしたものを積み上げても想像する事すら不可能な位、深い河の向こう側にあって分からない。