柿屋

エッセイを読むのも書くのも好きです。うつ病を患っていますが、ゆるゆる回復中。

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    夫くんとのエピソード

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    うつ病の治療記録

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最近の記事

夫くんと心療内科へ行った

『夫くんの様子がおかしい』の続き。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 夫くんの様子がおかしかったので、先日一緒に心療内科へ行った。 平日の朝だからか、院内は閑散としていた。 病院嫌いで内科にも行かない彼は、初めての心療内科で少しキョロキョロ。不安そうな眼差しから、少し緊張しているのが伝わってくる。 その気持ち、わかるよ。と思いながら、 緊張を和らげようと、待合室のテレビに映る朝の情報番組につっこみを入れたり冗談を言ったりして過ごし

    • 【うつ病】減薬がうまくいっている

      最近、減薬が好調に進んでいる。 今は当初の半分の量にまで減ってきた。 体調も良くなってきて、運動も楽しいと感じるしひとりでの外出も怖くなくなっている。元気が出ると同時に物欲も出てきて、働いていないのに欲しいものばかりで困るくらい。 今日はそんな私のお薬事情について記すので、精神疾患や特にうつ病を患っている人に、経過の参考までに見てもらえたら。 まず、私のお薬遍歴はこんな感じ。 医師と相談して、薬の種類も少しずつ変えながらのんびりと休養してきた。 現在は、精神薬と漢方薬

      • 夫くんの様子がおかしい

        最近、夫くんの元気がない。 休みの日は家でゆっくり過ごしたいというし、日曜日の晩には「明日会社だ、嫌だな~」と言ってる(これは前からか)。 それに加えて、今朝は鬱屈した表情だった。 確かに半年前に新しい会社に入ってから忙しそうで、朝6時起きからの夜23時まで働いていることもあった。 そんな彼を少し心配しつつ、私も前職でそんなことはよくあったし、そういう時期もあるよねと捉えていたのだけど。 これまでゆったりとしたスピード感の会社で働いていた彼にとってはかなりストレスが

        • ボルダリングジムへ行ってみた

          突然、「トランポリンしたくない?」と近くに住む姉からLINEがきた。 「やりたい!」と返すと、その週末の遊びが決定した。 向かった先はトランポリンやボルダリングで遊べる大きな施設で、屋内テーマパークのような場所。 小さな子供もできるような初級ボルダリングが何コースもあり、運動に自信のない私でもスイスイと登っていくことができた。 何歳になっても、新しくできることを見つけるととても心が躍るもので、私は予想以上にボルダリングに夢中になった。 トランポリンがメインで決まった予

        夫くんと心療内科へ行った

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        記事

          ある日の失敗と喜び

          ああ、血の気が引くってこういうことか。 そろそろ帰ろうと立ち上がり、座っていた椅子を見た途端、思った。 一気に心拍が上がるのを感じる。 「これはまずい。非常事態だ。」とどこかで警鐘が鳴っている。 赤く染まった椅子をじっと見る。 気のせいじゃなかった。 そのとき私は生理中で、椅子のカバーを汚してしまったのだ。 しかも、夫くんの祖母の家で。 運の悪いことに、今日は夫くんの祖母と叔母、ご両親とのお食事会だった。 貧血のように目の前が暗くなる。 いや、本当に貧血なのかもしれな

          ある日の失敗と喜び

          プレゼントを探すふりして

          最近、家族や友人の誕生日プレゼントを前もって用意するようになった。 働いていたころは日々が流れるように過ぎていたので、誕生日直前に思い出して急いでお店に駆け込むことがしばしばあったのだけど。 そう、私はまだ働いていない。 いまは専業主婦という肩書に甘えさせてもらっている。 しばらくnoteを離れていた間も、のんびりのんびりと暮らしていた。 そんな週の半分以上が予定のないスケジュールを過ごしていると、 たまに来るイベントにわくわくするようになってきた。 今年、父は還暦を

          プレゼントを探すふりして

          最近笑っちゃった話

          『今から帰るよ!!』 大きな声がいきなり後ろから降ってきた。 びっくりして私はキョロキョロと振り返る。 どうやら、バス停で私の後ろに並んでいた女性が電話を始めたらしい。 それにしても声量が大きく、バス停中に響き渡っている。 『あんたは散歩に行ったの?』 話している女性は5,60代のマダム。 不可抗力で会話が耳に入ってくるので、電話の相手を推測してみる。 この親しげな会話、電話の相手はきっと自宅にいる旦那さんかな? 『ちょっとエコーかかって聞こえるんだけど、今トイレに

          最近笑っちゃった話

          勘違いの承認欲求

          『写真を撮ってもいいですか?』 そう遠慮がちに聞いてきたのは、私を担当する美容師さんだった。 カット・カラー・トリートメントの施術を終えてすっきりとした私の髪形を彼女の仕事用インスタグラムに載せるために写真を撮ってもいいか、という確認だった。 もちろん!どうぞ! と愛想よく返し、パシャリパシャリと撮ってもらう。 後ろや横、斜めからと様々な角度で。動画も撮られた。 即答したものの、初めてのことで私の表情は少しこわばっていた。 今はSNSで集客する時代。 表参道の激戦区で

          勘違いの承認欲求

          睡眠不足とルーブルの愛

          ねむい。眠すぎる。 昨晩ベッドに入ったのは23時。 眠りについたのは3時ごろだろうか。 昨日の夜は変に目が冴えて、寝付きにくい夜だった。 安眠にちょうどいい体勢を求めてゴロゴロと寝返りをうち続ける。 寝入りやすいよう深呼吸をし、徐々に吐く息を緩やかにしてみる。 だめだ、全然寝れない。 時計は朝の2時を示している。 諦めた私は、緊急用に処方された睡眠薬に頼ることにした。 ふう~、やっとこれで寝られるはずだ。 ところがそう上手くいかず、眠りについたのはそれから1時間以

          睡眠不足とルーブルの愛

          図書館と女の闘い

          もっと本が読みたい。 そう思って、今日は午後から図書館へと足を運んだ。 益田さんのエッセイにハマってから、本を読むことがまた楽しくなったのだ。 図書館のぎっしりと本が詰まった本棚を久しぶりに目の前にすると、胸が高鳴った。本棚が一定の間隔で並ぶ部屋の中を進む。歩くリズムに合わせて気持ちが高揚するのを感じた。 相変わらず図書館の中は静かで、年配の方が多い。 本棚の横に置いてある椅子に座って、新聞やら分厚い書籍やらを読んでいる。 きっとこの方々は毎日通っている常連さんなんだ

          図書館と女の闘い

          療養のお供にどうぞ

          他人の日記(エッセイ)にお金を払って読んで何が楽しいのか。 そう思っていた私が、そのエッセイの沼にハマりつつある。 幼少期のころ本を読むと褒められる環境で育った私は、 両親に褒められたい→読書する というわかりやすい動機から読書が習慣になった。 学生時代に読んでいたのはもっぱらファンタジー小説。(たまにミステリーも) 非日常を味わえる世界観に没頭し、夜はベッドの中で自分が登場人物の1人になることを想像しながら眠ったものだった。 そして全く理解できないと思っていた分野が

          療養のお供にどうぞ

          神様を信じない私が祈る理由

          note公式のお題企画で「#私の習慣」についての記事を募集されていたので、今日は私の習慣について振り返ってみる。 まずは「習慣」の意味を確認。 ふむ、毎日でなくても繰り返して当たり前になっていることなら習慣と呼べるんだ。 私の習慣を思い出してみると、驚くほど様々あった。 その中でも無意識にやっていることは、 救急車のサイレンを聞いたら「治りますように」と3回祈る こと。 断っておくが、私は信仰深いわけでも何かの宗教に入信しているわけでもない。 これは母の教えがきっ

          神様を信じない私が祈る理由

          TOKYO OUTLET WEEKに行ってきた

          TOKYO OUTLET WEEKと呼ばれるお洋服のアウトレットイベントに行ってきました! ▼TOKYO OUTLET WEEKとは 5万点以上のアイテムが並ぶイベントと聞いたら「行くしかない!」と友達を誘って鼻息あらく参戦してきました。(ふんふん) 家を出る前に夫くんに「今日はいっぱい買って帰るから!」と宣言。 「どれくらい買うの?」と聞かれたので「100万円!!!」と豪語して出発しました。(バカ) 無職のためここ最近はショッピングを控えていたのですが、 50~90%

          TOKYO OUTLET WEEKに行ってきた

          『働きたくない』に悩まされている

          「今の柿屋さんは専業主婦って名乗れるんじゃないの?」 こないだ、クリニックの先生から不思議そうに言われました。 病状が治まってきたからそろそろ就活しないと。でもまだ働きたくないな~と、私が自分の中の葛藤について冗談めかして言ったことに対しての返答でした。 専業主婦・・・ 「なんでそんなに嫌そうなの。笑 ご両親は共働きだった?」 そう、私の両親は共働きでした。 どちらもバリバリ働くタイプで、早朝に出勤して夜遅くに帰ってくることが多かった。保育園のときに迎えに来るのは一番

          『働きたくない』に悩まされている

          【うつ病】かさぶたの下にはまだ傷があった

          昨夜、とある曲を聴いて号泣しました。 もう大丈夫だと思ったのにさ。 聴いた曲は、ラ・ラ・ランドのサントラの1曲、Audition。 自分の夢をただひたすらに追いかける夢追い人の曲で、とても好きな曲。 学生時代の就活中によく聴いていました。 以前も書きましたが、 私は10代の時から化粧品業界に憧れて、理系に進んで化粧品企業と共同研究している大学に進学し開発職を目指していました。就活で何十社も落ちて上手くいかないなか、4年付き合っていた彼氏に浮気されて別れて、腹立てながら「絶

          【うつ病】かさぶたの下にはまだ傷があった

          結婚のご祝儀問題

          私、先月入籍しまして。 身分証明書類の名字を変えたり印鑑を新しく購入したり、結婚したら通るイベントを「ほうほう、こんな感じか」と少しわくわくしながらこなしているのですが、最近気になっているのは結婚祝いをいただいた方々への内祝い選び。 ネットで調べたところ、相場はいただいた1/3程度の価格で、受け取る人が好きなものを選べるカタログが良さそうとのこと。 普通のカタログだと面白くないので、それぞれの人の好みに特化したカタログはないかな~とか、手書きのお手紙と写真を添えたいな~と

          結婚のご祝儀問題