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睡眠不足とルーブルの愛
ねむい。眠すぎる。
昨晩ベッドに入ったのは23時。
眠りについたのは3時ごろだろうか。
昨日の夜は変に目が冴えて、寝付きにくい夜だった。
安眠にちょうどいい体勢を求めてゴロゴロと寝返りをうち続ける。
寝入りやすいよう深呼吸をし、徐々に吐く息を緩やかにしてみる。
だめだ、全然寝れない。
時計は朝の2時を示している。
諦めた私は、緊急用に処方された睡眠薬に頼ることにした。
ふう~、やっとこれで寝られるはずだ。
ところがそう上手くいかず、眠りについたのはそれから1時間以上が経ってからだった。やっと眠れたと思ったら、7時に起床して夫くんの朝食を用意し会社へ送り出した。
よし、二度寝しよう…
そう思うのに不眠時特有のハイテンションが二度寝の邪魔をする。
1日を寝て過ごすのはもったいない!
頭の中の声に誘われて、二度寝は一時中断。外出することにした。
そうだ、気になっていた展示を観に行こう。
たしか『ルーブル美術館展 愛を描く』がもうすぐ終わるのではなかったか。調べてみるとやはりそうだった。
いつもだったら天候や体調を考えて外出に慎重な私だが、今日は一味違う。寝不足が私の行動力をアップさせているのだ。
すぐさまチケットを購入し、出かける準備に移る。
1時間後、私は国立新美術館に到着していた。
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黒川紀章さんが設計したらしい。
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建物自体が美術品じゃないか。
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ちなみにこの時代の絵は男女とも全身ツルツルで、
男性は若い未成熟な体型が理想像とされていたらしい。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107708032/picture_pc_ebc3d839ba232d43cc4f08b93ca21150.jpg?width=1200)
右の男性の妬ましげな表情が面白くて好き。
有色人種が登場しないことに時代を感じた。
片思いや恋人への愛、家族愛など愛には様々な種類があって、数百年前からそれを形に残すほどに、人は幸せと感じたり悩まされたり感情が突き動かされてきたのだなといとおしく感じた。
愛について学んだ私は、
よし、今日は夫くんのためにハンバーグを作っちゃうぞ!
と意気揚々と帰り際にスーパーで買い物をした。
日ごろの感謝を料理で伝えること。
これも愛情表現の1つである。
買い物だけで達成感を感じながら帰宅。
しかしその5分後、私は夢の中にいた。
買ったものを冷蔵庫に入れてからソファでひと息つくつもりが、長い眠りについたのである。眠すぎて限界だった。
超熟睡して起きたら午後6時。
もうハンバーグを作る気力は残っていない。
夫くんに今日は晩ご飯を作れないと陳謝のLINEを送ると、
『おっけー!お弁当買って帰るね!』
優しいメッセージが返ってきた。
私は朝から美術館に行ってスーパー寄って帰って爆睡しただけなのに、1日働いた夫くんは別に責める様子もなく私の分まで晩ご飯を買って帰って来てくれる。
これも愛かあ…
と、都合よく解釈する主婦なのであった。
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