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ボルダリングジムへ行ってみた

突然、「トランポリンしたくない?」と近くに住む姉からLINEがきた。
「やりたい!」と返すと、その週末の遊びが決定した。


向かった先はトランポリンやボルダリングで遊べる大きな施設で、屋内テーマパークのような場所。

小さな子供もできるような初級ボルダリングが何コースもあり、運動に自信のない私でもスイスイと登っていくことができた。


何歳になっても、新しくできることを見つけるととても心が躍るもので、私は予想以上にボルダリングに夢中になった。

トランポリンがメインで決まった予定だったが、結局 半分以上の時間はホールド※を握って過ごしてしまった。

※ボルダリングで壁を登る際に手がかりになる突起物のこと


帰宅後、いかにボルダリングが楽しかったかを夫くんに演説し、姉が撮影した私が壁を登っている映像を半ば強制的に見てもらう。

久しぶりに舞い降りたこの胸のドキドキをこれっきりにしたくない、と近くのボルダリングジムを検索し、次の週末に行ってみようと夫くんを誘って予約した。

夫婦で一緒にできる体を動かす趣味がほしいと思っていたところだったので、ナイスタイミングだった。


当日ボルダリングジムへ行ってみると、カラフルでゴツゴツしたホールドが所狭しと付いている壁に迎えられた。

こんな感じ(イメージ)

受付にはマッチョで強面なお兄さんが立っていて、恐る恐る声をかける。

登録を済ませて、そのまま強面兄さんにジムの使い方や靴のはき方、ホールドの見分け方など基本的なことを教わることに。

終始クールなお兄さんだったが、丁寧に教えてくださったことや見た目に反してチャラチャラしていない(失礼)ことから、ジムに対して信頼感が持てた。


一通り教わったら、さっそくコースにチャレンジ。

まず、登る前にルートを確認してある程度覚えてから登り始める。これは、一度登ってしまうとガラリと見える景色が変わって、どこがルートか分からなくなるから。

登る途中でルートを見失うと、手足で体を支えたまま待機することになるのでかなり体力が消耗する。体力があまりない私にはこれが大敵なのである。

基本的には、ホールドに付いているテープの色と形が同じものしか使えないルールなので、ごちゃごちゃと並ぶホールドたちの中から自分の登りたいルートを念入りに確認する。


一番簡単なコースから登ってみると、あら不思議。
私でもなんとか登れちゃった。

前回遊んだテーマパークほどスイスイに とはいかないものの、自分の腕や脚で身体を支えて一番上まで登れたのである。

ああ、できるって楽しい!!


結局、1時間くらいで腕に力が入らなくなったので、残りは授業参観のように夫くんが登るのを見学して過ごした。

彼も初心者だったが、大きな身体を使って上手に登って、難易度の高いコースに果敢にチャレンジしていた。

登れなくても何度も挑戦する彼と反対に、行き詰まることを恐れて熟考してから登り始める私は、昔は私も彼みたいな性格だったのに嫌な大人の要素を身につけてしまった気がするなあと切なくなった。


そんなこんなで、初めての本格的なボルダリング体験は、全身筋肉痛と共に終了した。

ジムの帰りにスーパーに寄ったが、館内を歩くボロボロな私たちはさながらゾンビのようだったことだろう。

ちなみにジムから出る時に、ちゃっかり回数券3枚を2人分購入した。
たまにはゾンビになるのも悪くないと思ったのだ。

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