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政治家の本を売る新聞社

自民党の二階元幹事長が、巨額の「書籍代」を計上していた件。

あー、それは政治家が本を買い上げて配ったんだろう、と業界の人間ならすぐわかる。よくあることだ。

でも、それを新聞記者が「変だ」「おかしい」と騒いでいるから、「おいおい、大丈夫か。墓穴を掘るぞ」と思っていた。


新聞社(あるいは新聞の出版子会社)も政治家の本をよく出している。政治家本人が著者の場合も、ほかの誰かが政治家について書く場合もある。

新聞社から出すと、信頼度が増すから、政治家は新聞社から出したがるのだ。

べつに、その政治家をベタ褒めする内容とは限らない。あまりわざとらしいと説得力がなくなる。適当に「客観性」をよそおうのが普通だ。

そして、新聞社はそうした本を政治家に買い上げてもらっている。政治家はそれを支持者に配る。

最近の新聞記者は無知だな。いずれ、ブーメランが返ってくるぞ、と思ったら、やっぱりそんな雲行きになっている。


元AERA編集長「政治家に買い取り約束してもらう条件で出版」出版社側の実態語る「今すごく経営が厳しい」

「私がAERAやっているときに、『現代の肖像』っていうルポルタージュで、ある政治家の方を厳しく書いたんです。でも『1000部買いたい』って言われたので、『あ、じゃあ買って下さるなら…』と」と政治家に本を1000部買ってもらった体験を語った。
(デイリー 2月14日)


そういう政治家は、自民党だけじゃない。また、上の元AERA編集長が言うような最近始まったことでもない。

わたしの記憶にある最も古い例は、毎日新聞から出ていた江田五月の『出発のためのメモランダム』だ。あれはたしか1970年代だ。


新聞社ふくめ、マスコミはそういう商売をしており、それはべつに違法ではない。出版は自由だからね。

経済人や企業をヨイショする本もよく出している。

朝日なんて、サラ金からカネもらって記事書いてたよね。

毎日や読売(中公)は創価学会の本や記事でもうけていた。

そういうのもすべて「買い上げ」期待だ。

赤旗だって官公庁に買い上げてもらってるらしいじゃないか。


形の上で、新聞社ふくめたマスコミは、与野党にかかわらず、政治家から「裏金」をもらっているわけである。みんな「裏金」を当てにしている。政治家の「裏金」を責めると自分たちの首を絞める。


だいたい、裏金づくりも、「派閥」づくりも、「二世」の跋扈も、宗教団体との隠れた関係も、すべて新聞社ふくめたマスコミがやっていることだ。スキあらば「脱税」しようとしていることも知ってるぞ。


岸田首相は、マスコミや野党に言えばいいんですよ。

「うるせえ。お前らもやってることじゃないか。エラソーにガタガタ言うな!」

それで支持率爆上がりですよ。

それは政治やマスコミの世界だけでなく、世間一般の大人の世界でみんなやってること。

国会議員は、議員だけができる、もっと重要なことに国会の時間を使え。

マスコミは、自分だけ浮世離れした聖人のようなつもりで、社会にものを言っている。というか、ただの世間知らずではないか。最近のマスコミは恥ずかしい。



<参考>



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