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政治スキャンダルはすべて「改憲つぶし」

自民党の裏金問題なんて、せこい話で、まったく興味を覚えない。なんでそんな大騒ぎしているのか。

と思っていたら、白川司が以下のポストをしていた。


派閥パーティ券不記載問題をマスコミはかなり捻じ曲げて報道している。東京地検特捜部の捜査は最初から無理筋で、私は最初から改憲潰しだと考えている。


なるほどねえ。

たしかに、「もりかけ」からこっち、メディアの政治報道は、すべて「改憲つぶし」と思えば、納得できるんだよね。

改憲論議が進みそうになると、決まって政治スキャンダルが報じられる。しかも、改憲派の近くで。一つの法則になっている。

「護憲」の核の一つは日本共産党。裏金問題も、わたしの理解では、もとは「赤旗」の報道だ。

こんなことを言うと、陰謀論とかネトウヨとか言われるかもしれないけどね。(わたしはいちおうリベラル派)



そんなに、改憲が恐いかねえ。

それが、わたしにはよくわからないんだ。



わたしの地元で、共産党らしき人たちが、よく「9条改憲反対」の演説をしている。

2024年1月9日撮影(川崎市麻生区、新百合ヶ丘駅前)


共産党らしき人たちは、みな高齢者で、演説している人以外は、無言で集まって、無言で去っていく。

演説者も、とくに情熱はなく、ルーチンとしてやっている感じだ。

何だか知らないが、ご苦労なことだなあ、と思う。

道行く人は、足を止めず、演説を聞く人はいない。

でも、彼らの意見が、いまだに政治やマスコミの「主流」なのである。

彼らの演説が国民の声のようになっていて、改憲は実現しない。


なぜ改憲をそれほど恐れるのか、わたしはわからないが、マスコミにいた実感で言うと、「戦前復帰」なんて、まじめに考えている人はほとんどいないと思う。

頭のなかでは、9条は憲法を空文化させているから、変えたほうがいいと思っている人は多い。


ひとつには、メンツの問題がある。これまでさんざん「護憲」を言ってきたので、「これまで間違ってました」とは言えない。ここで態度を変えて、残り少ない読者や視聴者の信頼を失いたくない。

「みんなロボット公明党」(立川談志)では、池田大作が護憲だったから、というのが大きいだろうし、創価学会から資金提供されているマスコミもそれにさからいにくい。


でも、いちばん大きいのは、「変化が恐い」「新しい事態が恐い」のではないかと思う。

日本のマスコミにとっては、つねに「現状維持」がいちばんいい。日本に変化が起こって、自分たちがコントロールできなくなるのが恐い。

これは、以前から言われている、日本のマスコミの特性だ。検察のお先棒を担ぎ、「秩序」への帰属意識が高すぎるのである。


というよりも、現場の記者や編集者は、新しいことを考えようとすると、「頭が真っ白」になって、思考停止する、というのが実際かもしれない。

自家薬籠中の「政治とカネ」を永遠にやっていたい。20年前、30年前の社説を使いまわしできる。

以前書いたように、終戦直後は天皇制をどうするか国民的に議論する好機であり、GHQはそのためのボールを日本のマスコミに投げてさえいたのに、マスコミは「頭が真っ白」になって、まったく議論できなかった。


以前から言っているように、国民投票で9条改憲が否定されても、それはそれで結構だと思う。

憲法について、国民が本気で考えて自己決定した、というのが大きい。創憲こそ、国民にとって最高の政治教育なのは、繰り返し言われていることだ。

それなのに、国民投票すらさせてもらえない。

日本の選挙が一般に低投票率なのは、当たり前ではないかと思う。すべてのもとである憲法の中身にすら、自分たちは参加させてもらえないのだから。


もうわたしは歳で、政治も詳しくは追っておらず、薄目で見ている感じだ。

あとは若い人たちが決めればいいと思う。

もう知らん。



<参考>




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