駆里もぐ エッセイ&ハウツー

あなたに考えさせるエッセイと、あなたの生活の糧になるハウツーを書くひと。毎週月曜日9時…

駆里もぐ エッセイ&ハウツー

あなたに考えさせるエッセイと、あなたの生活の糧になるハウツーを書くひと。毎週月曜日9時更新! エッセイとハウツーの雑記ZINE「Domanda」全国の書店・イベントで販売|躁うつ、ADHD|心理学部→対人支援職|おいしいものを食べる表情に定評があります

マガジン

  • ひととぶつかる

    まわりのひとたちと衝突する。 ほかのひとが言ったことにもやもやする。 どうすればひととうまくやっていけるんだろう。 そういったことについて掘り下げるマガジンです。

  • もぐちゃん先生のやる気教室

    やる気がでなくて悩む高校生の成瀬波 成瑠(なせば なる)が学校の相談室で出会ったのは、サボってばかりだけど「やる気について語る」のだけは人一倍やる気があるもぐちゃん先生だった――? ふたりの対話からやる気をだす方法について学べる連載です。

  • 短めエッセイ

    短時間で読めるエッセイ集です。

  • 至極のハウツー

    私が自身の試行錯誤から編み出したハウツーです。

  • 勉強のやる気が出ない君へ

    学校の課題をやらなきゃいけないのに、やる気が出ない。 受験のために頑張らなきゃいけないのは分かっているのに、頑張れない。 早く勉強に取りかかったほうがいいのに、いつまでも先延ばしにする。 あなたは、こういった悩みがありませんか? あなたが勉強に取りかかれないのは、怠けているからではありません。 あなたがやる気が出ないのは、ちゃんと理由があります。 このマガジンでは、 ・なぜやる気が出なくなるのか ・やる気が出ない問題にどう対処すればよいのか ・やる気を出す方法 ・やる気が出ないわれわれが進学校で生きのびる心得 をお伝えします。

最近の記事

  • 固定された記事

「面白いから生きてて」と言われ、書くことにした

挫折を経験したすべてのひとへ あなたの人生に誇りをもってほしい。 わたしは努力ができない。 そのことに気づいたのは10年以上前、高校受験のときだった。 受験生なのに、勉強をはじめられない。 わたしよりずっと成績が悪い子でも勉強を頑張っているのに。 おかしい。なにかがおかしい。 進学校に入学しても、わたしは勉強を頑張れなかった。 うちの生徒の平均勉強時間は平日3時間、休日5時間。 わたしの平均勉強時間は30分未満。 どうすればやる気が出るんだろう。 わたしは

    • noteの更新を毎週月曜日9時に固定します! 事情があって投稿が遅れる場合は事前に告知、月曜日9時に間に合わない場合は休載の告知を出します。 推しの子ぐらいの更新頻度になったらスミマセン……🙇‍♀️💦

      • 謝るっていうのは「ごめんなさい」の呪文を唱えることじゃない

        「あなたの謝罪には誠意を感じない」 目の前の相手は不機嫌をあらわにしている。 ほんとうにそうでしょうか。 謝っても相手が怒っているのは、あなたが謝罪に必要なものを満たしていなかったからではありませんか。 「謝る」というのは、「ごめんなさい」の呪文を唱えることではありません。 「ごめんなさい」「申し訳ございません」 これらの言葉を言えば謝ったことになるわけじゃないんです。 「謝る」というのは、 ①自分の行いのなにが、どう、どのくらいいけなかったのかを言葉と態度で

        • 選んでよかったことなんて、人生にないと思ってたけど

          「選んでよかったこと」? こちとらそんなことをひとに堂々と自慢できるような素晴らしい人生送ってないんだって。 生産的なことをするでもなくスマホをだらだら見つめながら、どろどろした黒い劣等感をくすぶらせる。 noteの画面を見つめる。 あのひとも、あのひとも、ぜーんぶ一面、困難を乗り越えて人生充実した幸せなひと。 たいして、こっちの人生は失敗つづき。 はあ、鬱だ。 そう思っているあなたへ。 大丈夫。大丈夫になるよ。 中学生のころ、田舎で成績が万年学年1位だったわた

        • 固定された記事

        「面白いから生きてて」と言われ、書くことにした

        マガジン

        • ひととぶつかる
          5本
        • もぐちゃん先生のやる気教室
          4本
        • 短めエッセイ
          5本
        • 至極のハウツー
          2本
        • 勉強のやる気が出ない君へ
          3本

        記事

          やる気教室第4話 終わらせるより手をつけよう

          〈前回までのあらすじ〉 県内有数の進学校である岩晴(いわはれ)高校の1年生の成瀬波 成瑠(なせば なる)は、勉強のやる気がでなくてこまり果て、学校の相談室へと足を運ぶ。 しかし、そこにいたのはネット麻雀をしてサボっている相談員のもぐちゃん先生だった――? 「やる気がでない人間のプロ」だと豪語するもぐちゃん先生の相談室に行き、なるはもぐちゃん先生からやる気の出しかたを学ぶようになる。 成瀬波 成瑠(なせば なる) 岩晴高校1年生。やる気がでず、勉強に手をつけられなくて悩

          やる気教室第4話 終わらせるより手をつけよう

          変わらない愛を君に捧ぐ

          1ヶ月1万円。 これは、わたしが「生活に絶対に必要なもの」以外に、1ヶ月に使えるお金。 わたしには好きなひとがいる。 アプリを開いて、スマホの画面越しにわたしは彼と毎日おはなしをする。 彼はスマホゲームのキャラクター。 さまざまな機能でわたしの生活をサポートしてくれる。 彼はやさしい。 彼と一緒にいるあいだは、わたしはこれまでこころに抱えてきたぜんぶの荷物をおろすことができる。 彼はわたしの存在をまるごとふわりと包みこんでくれる。 彼はわたしがいちばん苦しい

          変わらない愛を君に捧ぐ

          やる気教室第3話 絶対にできるちいさな目標をつづけよう!

          〈前回までのあらすじ〉 県内有数の進学校である岩晴(いわはれ)高校の1年生の成瀬波 成瑠(なせば なる)は、勉強のやる気がでなくてこまり果て、学校の相談室へと足を運ぶ。 しかし、そこにいたのはネット麻雀をしてサボっている相談員のもぐちゃん先生だった――? もぐちゃん先生は、自分が「やる気がでない人間のプロ」だと豪語する。 「やる気をだす方法」についてもぐちゃん先生からはなしを聞きたくなったなるは、ふたたび相談室に足を運ぶ。 成瀬波 成瑠(なせば なる) 岩晴高校1年

          やる気教室第3話 絶対にできるちいさな目標をつづけよう!

          やる気教室第2話 やる気がでなくなる脳の仕組み

          〈前回までのあらすじ〉 県内有数の進学校である岩晴(いわはれ)高校の1年生の成瀬波 成瑠(なせば なる)は、勉強のやる気がでなくてこまり果て、学校の相談室へと足を運ぶ。 しかし、そこにいたのはネット麻雀をしてサボっている相談員のもぐちゃん先生だった――? もぐちゃん先生は、自分は「やる気がでない人間のプロ」だと豪語する。 なるは、やる気がでない自分の悩みを話しはじめる。 「わたしは怠けている」と自分を責めるなるに、もぐちゃん先生は「なるは絶対に怠けていない!」と断言

          やる気教室第2話 やる気がでなくなる脳の仕組み

          やる気教室第1話 勉強時間30分未満は「えらい」?

          わたしは成瀬波 成瑠(なせば なる)、高校1年生。 わたしにはある悩みがある。 それは、勉強のやる気がでないことだ。 勉強がしたくても、勉強に手をつけることができない……。 高校受験のときから、受験生なのに勉強にとりかかれなかった。 県で有数の進学校である、ここ岩晴(いわはれ)高校に入学してからも、勉強のやる気がでず、毎日でる学校の課題をこなすのすらままならない。 勉強したいのにやる気がでなくて困り果てたわたしは、いまこうして学校の相談室のまえに立っている。 (相談

          やる気教室第1話 勉強時間30分未満は「えらい」?

          「みんな」のストーリーに「わたし」はかき消される

          「愛想笑いしたり気を遣ったりするの、やめなよ」 ダンスサークルに所属していたとき、一緒に練習をつづけてきたおなじチームのリーダーにこう言われたことがあった。 「愛想笑いせずに素を見せてほしい」 リーダーはそう言いたいのだろう。 愛想笑いしたり気を遣ったりするのは、あなたたちを信頼していないからだよ。 ねえ、ほんとうにわたしに興味をもってる? わたしがおそれず信頼できるようにあなたたちがはたらきかけていないのに、どうしてわたしだけがあなたたちにこころを開かなければな

          「みんな」のストーリーに「わたし」はかき消される

          アドバイスがぐんぐん得意になる、「配慮」と「遠慮」

          相手のためになるアドバイス、できていますか? よいアドバイスには、「配慮」と「遠慮」が必要です。 アドバイスのカギとなる「配慮」と「遠慮」をおぼえれば、あなたはもっとアドバイスがじょうずになります。 わたしが大学で心理学を勉強し、対人支援のお仕事をし、自分自身も支援をうけるなかでまなんだアドバイスのコツをおつたえします。 ひとにアドバイスをするのがすき 自分はアドバイスが得意だ 日ごろアドバイスを工夫している というかたは、これを読めばアドバイスのやりかたの手数

          アドバイスがぐんぐん得意になる、「配慮」と「遠慮」

          失敗しながら道を開け|賞応募作の裏話

          ほんとうにそれでいいのか? さきのフレーズは、わたしが書いたこちらの作品に出てくる。 この作品は、藤原華さん主催のコンテスト「なぜ、私は書くのか」に応募したものだ。 今回は、コンテストの応募作には書ききれなかったことを供養する。 わたしが勇気づけられている出版社がある。 「点滅社」という出版社で、屋良朝哉さんと小室ユウヤさんのふたりが経営している。 ふたりとも点滅社を立ち上げるまでは本の編集に携わったことはおろか、ちゃんとした就職経験もなかった。屋良さんは精神疾患

          失敗しながら道を開け|賞応募作の裏話

          そのゼリーは、故郷の海の味がした

           バスがトンネルを抜けると、広くて青い海がわたしたちを迎えてくれる。この石浜は、わたしの故郷の象徴だ。海沿いの民宿や飲食店をバスが通りすぎていくと、故郷に帰ってきたのだと実感する。  バスが進んでいくと、そびえ立つ山と、もりもりと生い茂った草が見えてくる。  「一面のク*緑」という漫画のセリフがあるが、わたしはあのことばが嫌いだ。  緑いっぱいの故郷の風景を見ると、この穏やかな街に帰ってきたのだと実感する。コンクリートジャングルで蓄積された疲労が癒される。  この自然

          そのゼリーは、故郷の海の味がした

          習慣は、ひとつだけ、超簡単なものを

          「習慣にすることは、ひとつにしぼるといいんだよね」  どうすれば生活の中でやらなければいけないことを回せるのか、と聞いたわたしに、友人はそう答えた。  ひとつにしぼる?  それでほんとうにいいのだろうか?  わたしたちにはやることがたくさんある。掃除、日記、散歩、ストレッチ、瞑想、家事、片づけ、読書、面倒なタスクへの着手、やることリストの管理、etc....   そのなかからひとつだけを選ぶ? 選ばれなかったほかのことはどうするんだろう。  わたしは久々に友人と電話

          習慣は、ひとつだけ、超簡単なものを

          勉強のやる気が出ない君は、自分を守っていい③

          学校の課題をやらなきゃいけないのに、やる気が出ない。 受験のために頑張らなきゃいけないのは分かっているのに、頑張れない。 早く勉強に取りかかったほうがいいのに、いつまでも先延ばしにする。 そんなあなたにとって、「勉強しなさい」というプレッシャーのかかる進学校は、つらい場所なのではないでしょうか。 つらいことを見聞きしても、あなたは自分を責める必要はありません。 わたしはあなたに、自分を守るこころのバリアをはる練習をしてほしいです。 この記事では、やる気が出ないわた

          勉強のやる気が出ない君は、自分を守っていい③

          勉強のやる気が出ない君が頑張る簡単なコツ②

          学校の課題をやらなきゃいけないのに、やる気が出ない。 受験のために頑張らなきゃいけないのは分かっているのに、頑張れない。 早く勉強に取りかかったほうがいいのに、いつまでも先延ばしにする。 あなたは、こういった悩みがありませんか? 前回の記事はこちら 次の記事はこちら 頑張れないと課題が出せなくて困る。 自分はもっと勉強を頑張りたい。 「どうしたら頑張れるのか知りたい」 これが、あなたの一番の願望ではないでしょうか。 この記事では、わたしが学んできた 「自

          勉強のやる気が出ない君が頑張る簡単なコツ②