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勉強のやる気が出ない君が頑張る簡単なコツ②



学校の課題をやらなきゃいけないのに、やる気が出ない。

受験のために頑張らなきゃいけないのは分かっているのに、頑張れない。

早く勉強に取りかかったほうがいいのに、いつまでも先延ばしにする。


あなたは、こういった悩みがありませんか?



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頑張れないと課題が出せなくて困る。

自分はもっと勉強を頑張りたい。

「どうしたら頑張れるのか知りたい」

これが、あなたの一番の願望ではないでしょうか。


この記事では、わたしが学んできた

「自分に確実にできることを積みあげる方法」

をお伝えします。



(この記事は、2022年5月6日にはてなブログで公開した記事「やる気が出ない、頑張れない君へ(進学校の中高生向け)」を再編したものです。)




絶対に達成できる本当に小さな目標を決める



勉強ははじめるのが一番大変です。

はじめれば5割終わったも同然です。

勉強量を1から100にするよりも、0から1にするほうがはるかに難しいんです。


なので、絶対に達成できる本当に小さな目標を1つ決めましょう。


たとえば、

  • 机に座る

  • 問題集を机に出す

  • 単語帳を開く

といった、本当に簡単な目標を立てましょう。


「そんな簡単で意味のなさそうなことを? 勉強してないのと同然じゃん」

とあなどるなかれ。


まずこの目標を達成するステップが、やる気を出すうえでいちばんの難所なので。

このいちばん難しいことを乗り越えるのが、勉強するうえでもっとも重要です。

あなたが思うよりも意味なくないですよ、これ。


くれぐれも「これくらいはやらないと」と思って、目標を「英単語を5つ覚える」とかにしないこと!

この目標は「一番レベルが低いこと」にしてください。

38℃の熱を出したときでも、失恋した当日でも、体育祭や模試の後でめっちゃ疲れてるときでもできることにしてください。


そして目標に毎日挑戦しましょう。


え? こんな簡単な目標なのにできない日があった? 


大丈夫です。ここで自分を責めないでください。


(メンタリストDaiGoいわく)1週間のうち4日できれば習慣化できるそうです。ちょっとできない日があってもノープロブレム。


ん? 1週間のうち4日もできてない?

いいじゃないですか、0じゃなければ。

4日のうち何割かはできてるってことでしょ?

三日坊主も積み重なれば立派な継続ですし。


重要なのは自分を責めないことです。

自分を責めると「もういいや、知らん」と自暴自棄になって、余計やる気を失い自己嫌悪に陥ります。


また、

「先週は目標を達成できなかったから、取り返すために今週は目標を増やそう!」

とかも絶対やめてください。


目標を達成できない→目標を増やす→また目標を達成できない、の自己嫌悪ループに入ります。

それでは達成感が育ちません。

目標を達成できなかったときは、目標を下げるのが基本です。



できない自分を責めず、自分に絶対できることを積み重ねていって、自信を育てていきましょう。



やることを細かく分解する



今日、数学の課題がでたとします。

あなたは頭のなかで「数学の課題をやらなきゃなあ」と思い浮かべるはずです。


このとき、やることを細かく分解して書きだしてみるとよいです。

数学の課題なら、

・Ⅰ―問1
・Ⅰ―問2
・Ⅰ―問3
・Ⅱ―問1
・Ⅱ―問2

といった具合です。


これが読書感想文なら、

・本を読む
 -1章
 -2章
 -3章
 …………
・書く内容を箇条書きにする
・構成を考える
・パソコンで書きはじめる
・書いたものを推敲する
・原稿用紙に清書する

といったふうにやることを分解できます。


なぜやることを分解するのか。

やることを漠然と「数学の課題をやる」「作文を書く」というように認識していると、終わらせるまで途方もなく時間がかかるように感じたり、逆に「どうせやればすぐ終わる」とナメてかかったりして、課題を先延ばしにするからです。


課題をやるのに必要な作業を分解して、やることリストに書き出して把握すれば、どれくらいやれば終わるか具体的に見積もれます。

また、「数学の課題を終わらせる」よりも「問題を1問解く」のほうが簡単に感じますよね。

分解したステップをひとつひとつクリアしたときの達成感も得られます。

そのため、勉強に手をつけやすくなります。



終わらせるよりも手をつける



勉強をやるとき、「課題を終わらせなきゃ」という意識をもちがちです。

このイメージを「課題に手をつける」に変えましょう。


「とりあえず問題集だけ開いて逃げちゃおう」
「1問だけ解いて逃げちゃおう」

という気持ちに切り替えれば、課題を先延ばしせずに取りかかれそうじゃないですか?


「終わらせなきゃ」と思うとしんどい気持ちになりますが、「手をつける」だけなら簡単ですよね。


前述したとおり、勉強は手をつけるのがもっとも大変です。

手をつけてさえしまえば、先延ばしにしていた課題もすこしずつ怖くなくなります。

また、人間ははじめてしまえば終わらせたくなる生き物です。

手をつければつけるほど、課題に取り組むのが楽になります。



よい勉強計画を立てるコツ



勉強を進めるうえで、目標や計画を立てる場面が出てきますよね。

これから、よい勉強計画を立てる6つのコツをお伝えします。



①大前提:自分を嫌いになるくらいなら目標なんてないほうがマシ



なんのために目標や計画を立てるのか。

目標に取り組んで勉強し、成績を上げて、夢を叶え、最終的に「しあわせになる」ためですよね。


ところが、

目標を立てる→目標が達成できない→自分を嫌いになる→不幸になる

ということをやっているひとがいます。

あなたも、目標を自分を責めるための材料にしていませんか?


目標を立てて、それを守れない自分を嫌いになるくらいなら、目標なんてないほうがマシです。

目標が自分を苦しめているなら、目標を手放しましょう。



②目標は低く設定する



目標を設定するとき、理想の目標を立てていませんか?


目標は低くしたほうがよいです。


そのことを説明するために、高い目標を立てた場合と、低い目標を立てた場合を比較してみましょう。



高い目標を立てた場合、寝坊したり、予定が狂ったり、やる気が出なくて勉強できなかったりすると、計画が先延ばしになります。

あるいは、無理して夜ふかしして計画を進めて、次の日にそのツケの帳尻を合わせ、元気を吸いとられます。

また、高い目標そのものが負担に感じるため、やる気をそがれます。

結果、計画を達成できなかったぶん、残りの期間にしわ寄せがきます。

「こんなの達成できない!」と苦しくなってしまいます。


高い目標を立てた場合



いっぽう、目標を低くした場合は、簡単にその日の予定を達成できます。

すると時間が余ります。この時間で先の予定を進めることができます。ウィニングランですね。

目標を達成できなくても、それほど負担になりません。

目標を達成できて、余裕があればプラスアルファでほかの勉強にも手をつけられて、自信がつきます。


低い目標を立てた場合



このように、目標は低いほうが負担なく勉強を進められて、達成感も育ちます。


しかし、高い目標を立てるのをやめるのは難しい。

高い目標を立てるのって楽しいんですよ。自分の人生を激変させる理想的な計画を書いて、それに酔いしれるのって気持ちいいんですよね。高い目標って中毒性があるんです。

しかし、「理想的なわたし」になるための計画は、時間をおいてあなたを攻撃します。

高い目標の誘惑に負けず、簡単に達成できる目標を立てましょう。



③理想より記録にもとづいて計画を立てる



計画を立てるとき、「これくらいはできたほうがいいよなあ」と、つい頭のなかにある「こうあるべき」という理想にそって目標を考えていませんか?


それよりも、「これまで自分は一日にどのくらい勉強してきたか」という過去の実績にもとづいて計画を立てたほうが、より現実的な計画が立てられます。

自分がどのくらい勉強しているか、記録をつけてみましょう。


「もっとも現実的な計画は昨日やったこと」

これは、時間管理のビジネス書作家の佐々木正悟さんの発言です。



④課題は期間の2/3で終わらせるように計画する



課題を出されたときは、与えられた期間のうち2/3の期間で終わらせる計画を立てましょう。


与えられた期間をまるまる使って終わらせる計画にすると、先延ばしにしたぶんの課題が最後のほうに押し寄せてしまいます。


いっぽう、1/3の空白の期間を残しておけば、もし3/2の期間で課題が終わらなかったとしても、残りの1/3の期間を、先延ばしにしたぶんの課題をやる時間にできます。


期間を全部使って計画を立てた場合
期間の2/3で課題を終わらせる計画を立てた場合



⑤余白を作る



一日の計画を立てるとき、24時間ミチミチに予定を立てていませんか?

そうすると、予定外のことが起こったときに予定が狂い、計画を達成できなくなります。


1日のなかで1~3時間は、予定がずれたときの帳尻合わせに使う余白を残しておきましょう。

また、日曜日をまるまる余白に使う方法もあります。



⑥目標は失敗するもの



よい目標を立てるのはなかなか難しいです。
目標設定は失敗して当たり前なんです。

目標と現実はどうしてもズレます。

よい目標を立てるには練習が必要です。


たとえばジャグリングも、練習せずに一発で成功させるのは無理ですよね。なんども練習する必要があります。


目標もそれと同じ。よい目標を立てるには練習がいります。


目標を守れなくても自分を責めず、「いまは目標を立てる練習をしているのだ」と思って気長に構えましょう。



(③―進学校で生きのびる心得編につづく)



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