読書感想文⑨『こころ』(夏目漱石)
4月27日、夏目漱石の『こころ』を読了したので、雑多に思ったことを記したいと思います。
ざっとストーリーを攫うと、実家から出て今の東京大学に通う「私」は、彼が「先生」と呼ぶ人物と交際していました。「先生」は仕事をせず妻と質素な生活を営んでおり書物を読むことを生業としていました。「先生」は月に一度、雑司が谷の墓にお参りに行く習慣がありましたが、その理由を「私」は知らずにいました。ある時その理由を聞いた「私」に「先生」は「あなたは私の過去を受け止めるほど純粋であるか」と聞きまし